誰もが一度は聞いたことがある「ティン・ホイッスル」ってどんな楽器?

WB関原

こんにちは、ウインドブロスの関原です。

突然ですが、あなたは「聞いたことはあるけど名前が思い出せない…」という楽器はありませんか?

今回はその中でも映画やゲーム、雑貨屋さんの店内のBGMなどで誰もが1度は聞いたことがあるであろう「ティン・ホイッスル」という楽器についてご紹介いたします。

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ではさっそく、こんなサウンドです!


ティン・ホイッスルの背景

ティン・ホイッスルは、主にアイルランドやスコットランド、イングランドの伝統音楽や、ケルト系の音楽をルーツにしたアメリカ民謡などで用いられ、その手頃さと音の出しやすさから、特にアイルランド音楽で親しまれている楽器のひとつです。

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ティンホイッスルは、その進化の過程でフラジオレット(Flageolet)、アメリカの一部ジャンルではペニーホイッスル (Penny Whistle)、ゲール語(アイルランド語)ではファドーグ・ストーン Feadóg Stáin(ブリキの笛)など、様々な呼び名があります。

日本では、映画やゲーム、雑貨屋さんの店内のBGMなどとして耳にすることが多く、素朴で可愛らしい音色をしています。
ヨーロッパ各地では、アコースティックギターなどの伴奏と一緒のアンサンブルは勿論のこと、メタルやEDMなどに組み込んだ、斬新なスタイルを生み出しているアーティストもいます。
映画ではアイリッシュの火付け役となった“豪華客船沈没を描いた某大作映画”の劇中曲や、アイルランドの某フォーク・ロックバンドなどにて、誰もが一度は聴いたことがあるかと思います。

どんな笛?

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主に金属製で、現在は真鍮、アルミ、ニッケル、木材や樹脂など、様々な素材から作られており、想像以上にたくさんのモデルがあります。

リコーダーと同様の発音機構の縦笛で、歌口に息を吹き込むだけで音を鳴らすことができ、両手の人差指・中指・薬指の6本の指で、管体前面の6つの指孔を開閉して音階を作ります。
全ての指孔を閉じた状態で出る低い音を最低音として、下から一つずつ孔を開けていくと長音階になります。

音域は約2オクターブ半程で、2オクターブめからは息を強く吹き込むことで出します。
3オクターブめに差し掛かると、多量の吹き込みを要する場合もあり、音程や音量のコントロールが難しくなるため、感覚として実用的な音域は2オクターブ程です

アイリッシュ音楽(アイルランドの伝統曲)はD調やG調のものが多く、ほぼ2オクターブ内に収まるため、D調のホイッスルがあれば多くの伝統曲を演奏することができます。アイリッシュを演奏する目的であれば、まずはD調のホイッスルがオススメです。

リコーダーと違って指孔が少ないため半音階は苦手ですが、ホイッスルを持ち替えることで、一定の指遣いのまま調性・音域・音色を変え、装飾音を使ったり息の強弱をつけることで曲に表情をつけることができます。

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ウインドブロスでは、利用頻度の高いD調、C調のティンホイッスルと、1オクターブ分低音域となるD調のローホイッスルを主に店頭に置いております。

WB関原が思う素敵ポイント

金属製

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シンプルな構造の笛は木製や樹脂製のものが多いなか、 多くの種類の素材で作られていてバリエーション豊か。トランペットやサックス、フルートでもお馴染みの真鍮製や銅製のものもあり、ブラスセクションプレイヤーの方も親しめると思います!

すぐ吹けるけど奥深い

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音自体は誰でもすぐに出せますが、イイ音、魅力的な節まわしを目指すのにはある程度の練習も必要で、奥深さを感じます。特に伝統曲では元々楽譜は使われず、耳づてで引き継がれているため、同じ曲でも多くのバリエーションを生み出し、奏者の個性が光ります。

種類がたくさんあって安い

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音域やモデルがたくさんあるため、すぐに手に入らないものやレアモデルもあり、コレクター精神をくすぐります。なんとプロ仕様と言われる価格帯でも数万円以内で購入でき、一度手にしてしまえば、生涯にわたって使用することもできます。

音域が変わると表情も変わる。

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一般的なホイッスルのような高音域では、鳥のさえずるような可愛らしい音が特徴的ですが、調性が変わり管体が長く太くなるにつれて、風音混じりで味のある音色が楽しめます。音域の低いホイッスルは「ローホイッスル」とも呼ばれています。

小回りの効くシンプル構造

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実はアイリッシュ音楽に限らず、ポップス曲のメロディーなどで演奏できる曲もあります。ズボンのバックポケットやお持ちの楽器ケースの片隅にすっと忍ばせておいて、いざという時に取り出して演奏して場を沸かす、なんて使い方も粋だと思います。

はじめての方にオススメのティンホイッスル

Waltons
1506 Mellow D
(ウォルトンズ 1506 メロウD)

1,100(税込)

1000円ほどで入手可能な「よく見かける」定番ホイッスル。やや太めの真鍮の管体で表面保護の塗装がされており、ほっこり柔らかく控えめな音色。とりあえず興味あるぞ、というニーズに充分応えるモデル。

Feadog Pro
Tin Whistle D Nickel
(ファドーグ・プロ ティンホイッスル D管 ニッケル製)

2,600(税込)

廉価モデルながらもしっかり「プロ」の名を全うするホイッスル。ニッケルで出来ており、澄んでよく通る音色。迷っちゃう方は人気度No.1のこちらからいかがでしょう。

職人こだわりのハンドメイドホイッスル

Michael Burke
Tin Whistle D Aluminium Session
(マイケル・バーク ティンホイッスル D管 アルミ製)

38,800(税込)

ホイッスル界隈では言わずと知れた、アメリカ製の最高峰。アルミ製ですが薄めの管厚で、よく手入れされた鳥の羽根のような艶と軽さ。音色も明るく良く抜けますが耳に痛くなるようなことはなく、音程もよいので、吹いても聴いても、非常に気持ちがよいです!

Killarney
Tin Whistle D Brass
(キラーニー ティンホイッスル D管 真鍮製)

14,500(税込)

アイルランド発の真鍮製ホイッスル。明るく柔らかで心地よい雑味の混じった音色。やや細身のボア(管内の太さ)サイズをしており、少量の息でも広音域に渡り反応がよいです。吹き込むほどに変化し馴染んでいく、真鍮のよさが感じられる面白いホイッスルです。

Galeon
Tin Whistle D Aluminium
[ガレオン ティンホイッスル D管 アルミ製]

38,800(税込)

中国・北京発。非常に丁寧な造りで、硬派なビジュアルに反し音色は極めて軽やかでふくよか。右手指穴がやや大きいため多少慣れが必要ですが、息への許容が大きく音量もしっかりあり、たっぷりと息を使ってのニュアンス作りに大いに応えてくれるモデルです。

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