Noah’sark Octopass８ Review#6 – IKE（アイク）

自宅のセッティングに使用してみて、鳴らした瞬間にとてもクリアでハイファイな印象を受けました。
低域がかなりスッキリしますが、かといってライトで軽い音になるわけではなく、大事な重心は残しつつ、無駄な贅肉が削ぎ落とされて輪郭がくっきりした、解像度が高い音像になっています。

自分は楽曲制作においてサンプルを非常に多く扱うので、最近はサンプルのローファイな質感を残しつつ808・パーカスをメインキャラクターに位置付ける作品が増えてきたのですが、様々な音数がまとまったサンプルに808を重ねる際にもそれぞれの位置が感覚的に捉えやすく、ワンランク上の仕上がりに充分貢献してくれるギアだと思いました。自分の制作スペースは６畳ですが、広いとは言えない部屋のビートメイカーにもおすすめできます。

もちろん、スピーカーやインターフェース、DAWなどの相性はあると思いますが、ケーブルやパワーディストリビューターに目を向けてみるのは、予想以上に快適な制作環境にに大きく貢献してくれるかもしれません。