【ミュージシャン特集】NIRVANAの名盤“Nevermind”30周年を記念し、カート・コバーン自らがデザインした『Jag-Stang』が復刻！

CHANGING THE FACE OF MUSIC

エレキギター史上最大のアンチヒーローと言っても過言ではない、カート・コバーンとNirvanaのバンドメンバーは、90年代初頭に登場してから、30年経った現在に至るまで、常に音楽シーンに影響を与え続けています。

世代を超えた才能の持ち主である彼らは、パワフルで騒がしいトーン、パンクを取り入れたエネルギー、メロディックなフックを組み合わせたサウンドを生み出し、瞬く間に何百万人ものファンを魅了し、グランジやオルタナティブロックをメインストリームに押し上げたのです。

また、カートは長年に渡り、様々なフェンダーを演奏していましたが、その中でもJaguarとMustangは、Nirvanaが91年に発表した大ヒットアルバム”Nevermind”のツアーや、「Smells Like Teen Spirit」のミュージックビデオで使用されたことにより、彼を象徴する存在となっています。

A MYTHICAL CREATION

そんな中でも、カートは、自分のギターにもっと大きな可能性を見出していたのです。JaguarとMustangのお気に入りの要素を組み合わせて、まったく新しい楽器を作ることができたらどうだろう？

93年、彼はフェンダーカスタムショップにJag-Stangのアイデアを持ち込みました。伝説によれば、彼は両モデルの写真を撮り、上がJaguar、下がMustangのオフセットボディのデザインを作っていたそうです。

Sonic BlueとFiesta Redの2色の試作品（左利きモデル）を見て、フィードバックをしたカートは「実現に近づいている」と感じたそうです。

「ギターをプレイし始めてからずっと、あるギターのこの部分が気に入っているんだけど、自分が求めているものがすべて完璧にミックスされたものを見つけることができなかったんだ。」カートは94年に発行された”Fender Frontline”のインタビューで語っています。「Jag-Stangは、僕のイメージに一番近いんだ」

COMMEMORATING 30 YEARS OF NEVERMIND

フェンダーは、99年までオリジナルのJag-Stangを生産しており、2000年代初頭にはリイシュー版もリリースしました。そのユニークなボディシェイプと、ダイナミックなテールピースを備えた Mustangのフローティングトレモロや、斜めに取り付けられたシングルコイルとハムバッカーなど、今でもカルト的な人気を博しています。

この度、”Nevermind”の30周年を記念して、Jag-Stangが再び登場します。Jag-Stangは、カートが理想としたギターであり、彼の影響が何世代にもわたって続いているように、今も生き続けているのです。