Robert Fripp(King Crimson)Meets EVO 0202Z GK-Sustainer Laser-Gun!
Robert Fripp(King Crimson)Meets EVO 0202Z GK-Sustainer Laser-Gun!
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文:CAP-iNA(グランディ&ジャングル)
イントロダクション
この物語は「KING CRIMSON THE ELEMENTS TOUR JAPAN 2015」で来日していた、ロバート・フリップのギターテック John Armitage氏が2015.12.17に当時のグランディ&ジャングルの地下フロアに、オーチャードホール公演での機材セットが終わりリハーサル前のタイミングでの来店から始まります。
但し、この来店も熱烈なラブコールに応えるもので偶然ではありませんでした。
1970年代は日本国内の洋楽はイギリスの音楽が中心だったのではないでしょうか?
Shadows, Kinks, The Beatles,Deep Purple,Led Zeppelin,Yes,King Crimson,Genesis~
70年代中盤からEagles,The Doobie Brothers,The Allman Brohers Bandが押し寄せると、それまでもじゃもじゃ長髪で裾の広がったジーンズに上げ底10cmはあるブーツを履いてひらひらした女性もののシャツを着ていた人が、ある日突然短髪になりボタンが7つ程あるウェスタンシャツを着てスニーカーに裾の締まったジーンズに変身していました!
激動の音楽とファッションの変遷期に多大なる影響を受けた少年は、本人は気付かずにKing Crimsonから人生を左右する程の感動と影響を受けていた!
それから50年も経ってからの事象は脈々と続く感動の贈り物かも知れません。
Robert Fripp氏×EVO
EVOの開発スタート時からアーティストやクリエイターから雑味の無いサウンドの賛辞を基に、GKとSustainerの搭載は必須の展開で敬愛するRobert Fripp氏への提案を妄想しておりました。
ボディ厚34mmの試作機でミッドナイトブラック・ヘアラインアルマイト仕上げのボディに手彫り彫金の外周とボディ中央に「露刃斗風里譜」とコントロール近くに「唯一無二」を彫金、彫った部分が酸化しない様にダブルアルマイトを掛けた逸品!
John Armitage氏へのプレゼンはコミュニケーション力の問題でRobert Fripp氏へは渡すことができませんでした。
時を経て3年後の2018年にKING CRIMSON UNCERTAIN TIMES JAPAN TOUR 2018での来日もありましたが、世の喧騒を見ながらパワーが沸き上がらずに過ぎていきました。
そして2021年再び来日公演のアナウンスがありましたが、どうやらRobert Fripp氏のKing Crimsonでのワールドツアーは今回がラストになるとの情報が流れて参りました。
そこで確証を得るためにJohn Armitage氏へ、もしツアーで来日されるのでしたらロバート氏に私が作ったEVOギターをチェックして欲しい旨の問い合わせのメールを送りましたところ、ナント!John Armitage氏はテックの業務を引退されている事、やはり今回のツアーが最後になる事が返って参りました。
そして、ツアーマネージャーDavid Salt氏を紹介するからその方へ問い合わせて欲しいとの内容でした。
これは大変!今回を逃すと永遠に接点が無くなってしまうのでは?との思いで、熱い想いをDavid Salt氏に送りました。
すると直ぐ返信が来て、Robert Fripp氏に確認するので少し待って欲しいとの事でした。
ワーオ!戦々恐々としながら待つこと2日を経てOK!の返答が参りました。
但し、コロナ禍の現在Robert Fripp氏はバブルの中のみでの移動を制限されるので、間接的に渡してチェックをして貰う事になるでしょうという内容でした。
それからは渡す日時、場所、EVOのセッティング内容等を現在のギターテックKevin Devogel氏も交えて事前の連絡を取り合いました。
マニアには周知のロバートフリップ・チューニングのC G D A E Gでメーカーとゲージを伺ってセッティングを再度見直す事と、2015年には無かったFernandes SustainerとHobby Laser-Gunを搭載致しました。
最新のSustainer基盤は効きも向上しており、Hobby Laser-Gun(海外ではRay Gun)もRobert Fripp氏がどんな反応をするかを見たかったので勝手に搭載致しました。
2021年11月28日東京国際フォーラム
David Salt氏からお渡しの日程連絡が参りました。
2021.11.28東京国際フォーラムに14:30との事。
セッティングもばっちりでフライトケースに入れて持ち込みました。
そして翌日、King Crimsonのオフィシャルの時限公開インスタグラムでこの画像が公開された。
A gift for Robertの文字が入り上のDavid Salt氏の撮影時と同一で左斜めからのアングルが判ります。
この時点でこれは大変な事になる予感が・・・
サプライズ
その日のサプライズはまだありました。
David Salt氏から当日の公演にご招待をして頂きました。
そして驚きは「Royal Package」という各国で開催される熱いファンサービスで、開場時間の1時間前に抽選等で選ばれた100人未満のファンとRobert Fripp氏とドラマーのGavin Harrison氏とのQ&Aができるという夢の様な空間にも参加させて頂きました。
コアなファンからの超マニアックな質問に真摯に応えるRobert Fripp氏とGavin Harrison氏でしたが、驚いたのはRobert氏からコロナ禍もあるがワールドツアーは莫大な経費が掛かる事と、それに付随して保険料も莫大な経費の数パーセントであり、大きな経費が掛かると話された事が、背負っているもののスケールの大きさと、ミュージシャンでありながらの壮絶なビジネスの神髄を垣間見た瞬間でした。
まさかお金の話が出るとは!!!
2021年11月28日のセットリスト
・第1部
- Devil Dogs of Tessellation Row (DRUMSONS BISH! THE WAY TO WORLD PEACE & PROSPERITY)
- Neurotica
- Red
- Epitaph
- One More Red Nightmare (OMRN)
- Tony’s Cadenza (SERVES IT SLITHERY)
- Peace – An End (FULL)
- Larks’ Tongues in Aspic, Part Two (LTIA 2)
- Moonchild
- Radical Action II
- Level Five
—Intermission—
・第2部
- Drumzilla (DRUMSONS BISH! AWAY ALL POSSIBILITY OF TREMORS IT TOKYO BAY)
- The ConstruKction of Light (TCOL)
- Peace – An End (INTRO)
- Pictures of a City
- Islands
- The Court of the Crimson King (ITCOTC + CODA)
- Indiscipline
—encore— - Starless
21st Century Schizoid Manを演らなかった!
毎回微妙にセットリストを替えるとは伺っていましたが、既に入手済の12.5の立川ステージガーデンに期待しようと帰途につきながら思います。
2021年12月5日 立川ステージガーデン
遂に12.5がやって来た!
なんと!届いた座席を見て感動を覚える。最前列!
開演前にはグッズを買わないと!
画像には11.28のVIP EXCLUSIVEと12.8のWORKINGのパスが見えます。
最前列で見るKing Crimsonは凄かった!
なぜ3者3様のドラマーをステージ最前に配したのかが判った様に思いました。
複雑なリズム、複雑な構成、複雑な和音を圧倒的なグルーブで最新のサウンドにしてしまう術!
1969年に世に放たれた楽曲は一切の妥協もせず、古さを全く感じさせない凄さはRobert Frippの凄さだ!
興奮と感動の翌日ギターテックのKevin Devogel氏からの連絡で、EVOの弦高を下げて欲しいとの依頼でした。
2021年12月8日 渋谷オーチャードホール
公演日程は残り僅か!
12.8のオーチャードホールへリハーサル前に入り作業をする事になりました。
案内された場所はステージ脇のテック専用カートでEVOを調整する。
驚きは調整台にCGDAEG と大きく書かれたテープが貼られていた。
チューナーはピーターソンが設置されている。
その台の上で調整されたEVOは幸せ者だ!
弦高を下げ弦も張り替えたEVOを持ってKevin Devogel氏とRobert Fripp氏の機材前で
記念撮影。
フラクタルのラック等も見える。
脇に見えるFernandes機はヘッド裏に2と刻印されサブ機の様です。
ステージ上にメイン機が鎮座していました。
ポットをプルでの特殊な配線が施されているとの事。
お試しのEVOの反応を伺うと、ナント!Hobby Laser-Gunがスタッフにも絶賛で受けている様です。
早くRobert Fripp氏のリアクションを聞きたい!
Robert Fripp氏のリアクション
日本での全公演を大盛況でファイナルを迎え帰国の途についたKing Crimson一行!
サンクスのレポがクリエイティブマンのサイトに上がり熱く興奮の怒涛の日々が蘇る!
年末にRobert Fripp氏のリアクションを伺いたく問い合わせの連絡をすると、ワールドツアー機材は2月に本国に戻るとの事、待ちきれない!
そして首を長ーくして待ち続けたRobert Fripp氏のコメントは4月になりましたが愛にあふれ、サスティナーの電池の交換についてとトレモロはケーラーを使用されている優位性とLPトレモロの調整の難しさとサウンドの素晴らしさについて等でした。
その後、ネック材を別の材質で製作したらどうだろう?等の改造する気満々の内容が続けて送られて来ました。
MOJO Magazineでの掲載
そして驚きの展開は5月になりイギリスで発刊されている音楽雑誌MOJO Magazineでの撮影でEVOを持って美しい写真を撮りましたとの連絡がありました。
MOJO Magazineを検索すると現在のポピュラーミュージックの礎を作った蒼々たるミュージシャンを取り上げ全世界に届けている。
日本でも毎月流通している大御所の音楽雑誌でした。
数日後MOJO MagazineのカメラマンのKevin Westenberg氏のfacebookにMOJO MagazineでRobert Fripp氏を撮影した事、背負っているEVOギターについて詳細な内容の記述がありました。
まるでサムライが背中で背負う刀の様な、ガンマンが背負うライフルの様なカットの入った画像に目が飛び出ました!
そして数日後Robert Fripp氏からpdfの添付されたメールが届き、MOJO Magazineの表紙と6ページ分を撮影して送られて参りました!
国内へのMOJO Magazineの入荷日程を問い合わせるも、明確な日程は判らないまま過ぎたある日ショッピングカートが出来ていたので早速入手!
実際の紙面を手に取ると新たな感動が湧き上がる!
紙面を見ての感動とお礼の連絡をすると、音楽もギターも進化をしなければ面白くない事と、こんな素晴らしいギターを作ってくれてありがとう!と再びお礼を言います。との返信に倒れました!
ボディトップ彫金漢字をイギリス在住の日本人に尋ねたでしょうか?
Robert Fripp氏の歴代の使用ギターはセットネックのGスタイルが多く、ボディ、ネック、ヘッドに夫々角度の付いたモデルでしたが、今回の提案機はストレートアングルのペグも6蓮のボディはA6061アルミ削り出しのFスタイルです。
拒否反応も示さずサウンドや機能へのアドバイスや志向でのインプレッションを頂き、更にバッテリーボックスの設置とサスティナーの電源回路をOFFにする改造を早速施行されたとの連絡を受けました。
ネックも異なる材質での製作も検討されているとの事で、凄いアーティスは本当に凄いんだ!と感銘を受けます。
完成したら見に行きますと返信致しました。
https://www.dgmlive.com/
Robert Fripp氏に渡ったEVO 0202Z GK-Sustainer Laser-Gunが今後どの様な発展と進化を遂げるか?!
Robert Fripp氏の動きは要チェック!
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