Noah’sark Octopass8 Review#1 – No.9
Review
使用環境
ミキサー(SSL SiX)のマスターアウトと、モニタースピーカー(musikelectronic geithain RL906)
の間に使用しています。
モニター環境としていつも大切にしていることは、フラットで定位がしっかりしていること。ヘッドフォンとの差異が大きすぎないこと。
あとはその環境でどの帯域がどのように鳴っているか理解して聞き慣れることです。
ですので、今回のケーブルを試した時、大きな変化に正直戸惑うこともありました。
実際に変えた時の印象は、とにかく音像がはっきりと明瞭に聞こえること。
音の定位感は元々良かったのですが、さらに解像度が上がった印象。
ギターなど弦楽器やボーカルの臨場感も上がった気がするのは、録音時の空気感の情報量が増えたからではないでしょうか。
ただしクリアになった分、全体の音圧や膨らみが抑えられた印象を受けました。
実際にメインミキサーの普段使用してる音量レベルを1〜2dbほど上げて使用しています。
現代のDTMにおいて自宅スタジオなどで小さな音まで聞こえることはとても大切だと思います。
そういう意味でもスタジオのモニター環境改善に一役買ってくれるのではないでしょうか?
TEXT by no.9
Artist Profile
no.9 (ナンバーナイン)
Composer / Sound Designer / music producer
https://www.nano-graph.com/no9
作曲家およびサウンドプロデューサーとして様々な楽曲や音を生み出す城 隆之の個人名義 no.9 (ナンバーナイン)
2000年代初頭から作曲やサウンドデザインに携わりアーティストとしては、現在までに2018年「Switch of LIFE」2013年「The History of the Day」をはじめ『usual revolution and nine』(2008年)、『Good morning』(2007年)など8枚のフルアルバムをリリース。他にも多くのコンピレーション作品に参加。
その中から2020東京パラリンピック開会式にno.9の「Left the wind」を楽曲提供させていただきました。
現在はアーティスト活動と並行して、音楽レーベルSteve* Music エグゼクティブ・プロデューサー、TVCMやWeb広告、映画、映像作品やテレビ番組など数多くの広告音楽の制作、公共機関や医療機器、介護施設などの設備サウンドデザインを主に手掛けています。
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