【リユースコラム】真空管ギターアンプ査定のポイント
こんにちは!ロックハウスイケベ池袋です。
前回記事にひきつづいて、
今回はチューブアンプの真空管チェックについてお話しようと思います。
前提として、チューブアンプの特徴について少し。
真空管は20世紀初頭に発明され、2つの大戦が終わる頃くらいまでは「増幅素子」として、またビーム発信用としても使用され、20世紀のコンピューターを始めとした電気機器の進化・発展には欠かせない素子でした。
その後、1940年代にトランジスターが発明されると、安定性、品質、メンテナンス性などで有利なトランジスターに取って代わられ、徐々に生産量や使用量が減少していきました。
しかしながら楽器用アンプやオーディオの世界では、その独特の音楽的なサウンドが高く評価されることで、使用が続けられ、そういった需要に応える形で生産が現在も続いています。
現在は中国及びロシア、東欧など一部の国と工場でのみ生産されており、昨今は地政学的な理由で供給に問題が生じることもある、というのは皆様実感されている通りかと思います。
真空管はトランジスターに比べると「旧世代」「古い」「レトロ」というようなイメージが付きまといますが、それでもジャンルによっては秀逸な素子として使用されることもあり、かつて旧ソ連が最速を誇った戦闘機migも、アメリカが解析したら内部に真空管が使われていて驚いた、などという逸話もあります。
とは言え、割れやすいガラス製であることや、割と寿命が短いという事から、取扱にはそれなりに注意が必要となります。
前置きが長くなりましたが、そんな真空管を用いたアンプの買取の際、当然まず音出しチェックを行います。
ポットにガリなどなく、また出力も十分に出ている場合はそこまでで査定を完了します。
しかしながら、10年以上前に生産が完了しているようなモデルの場合は、この機械の出番です。
「チューブテスター」
チューブのコンディションを測る機械でして、このテストでGoodが出ればコンディション良好となります。
ギターアンプの真空管は、主にプリアンプ部のプリチューブと、パワーアンプ部のパワーチューブの2種類に分けられます。
他にもフェイズインバーターや整流管、リバーブ用プリチューブが用いられているケースもあります。
特にパワーチューブはギターから来た微弱な信号を、スピーカーを動かせるほどの大電力に変換する為、常にとても大きな負荷がかかっており、必然的に寿命は短くなります。
真空管はご家庭の電灯や電球と近しい構造をしているため、個別具体的な寿命については正直使ってみないと(というより寿命が実際に切れてみないと)分からないのですが、パワーチューブが消耗してくると、ノイズ比が悪くなってノイズが乗るようになり、出力も上がらなくなってきます。
またプリチューブはパワーチューブより負荷が少ないため比較的長寿命ですが、こちらも消耗してくると歪まなくなってきたり、やはりノイズを発するようになります。
これらも結構微妙な症状として出てくることもあり、確定的にコレ!と言えるような症状で出てくると断言は出来ないのですが、傾向として上記のような経過をたどります。
消耗のサインとなる症状が出ていれば修理等をご提案する形となりますが、どうしても古いアンプの場合は判断が難しいこともあり、サウンドチェックだけでなくテスターを使用する、という事になります。
このような作業を経て買取させて頂き、クリーニング等を施した上でリユース品として販売されていますので、お買い上げ後のアフターサービスもすぐに対応ができます。
それに中古の真空管アンプは独特の「こ慣れ」感があり、新品の元気の良いテイストとはまた異なった趣を持ちます。この辺の違いも、真空管アンプの「楽器」たる由縁と言えます。
これら真空管や外観などから、どのように使われてきたのかが査定担当には垣間見えているので「大事にされている」というのは長く使えるのはもちろん、買取査定にも影響するポイントになっていきます。
ご参考になりましたら幸いです。
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