【リユースコラム】ラベルから読み解くTaylor!そのアコギの年式やグレードを調べてみよう
こんにちは!アコースティックステーションです。
近年人気の高い「 Taylor (テイラー)」は、老舗ブランドである Martin や Gibson と並んでアコースティックギター3大ブランドと呼ばれており、日本でも大きくシェアを伸ばしております。
すると新品の販売本数の伸びと共に、中古ギターの出物も増えておりますが、まだ新進のブランドですので細かく解説した特集やムック本などを、あまり見かけないですよね。
しかし、ご安心ください!
新しいブランドであるが故、商品の管理はしっかりしており、ブランドとして体制が確立されて以降、ボディ内にあるラベルの記載よって製品の情報が解り易くなっております。
今回はそのラベルを使った調べ方についてご紹介いたします。
ラベルから読み取れる情報
シリアルナンバーから製造年代が分かる!
ブランドの体制が整ってきた1993年ごろ以降よりが、ご多分に漏れずTaylorもシリアルNo.から年式の判別が容易になっています。
1993~90年代の9桁シリアル
始めの2桁 : 西暦の末尾2桁
3、4桁目 : 製造月
5、6桁目 : 製造日
7桁目 : モデルのグレード
例えば 「980311301」なら
1998年3月11日製造となります。
2000年代の11桁シリアル
(2000年1月~2009年10月)
始めの4桁 : 西暦の末尾2桁
5、6桁目 : 製造月
7、8桁目 : 製造日
9桁目 : モデルのグレード
例えば「 20080519042」なら
2008年5月19日製造となります。
近年の10桁シリアル
(2009年10月~現在)
1桁目 : 製造工場 1=USA製、2=メキシコ製
2、7桁目 : 西暦の末尾2桁
3、4桁目 : 製造月
5、6桁目 : 製造日
少し解り辛いですが
西暦末尾2桁の間に月日の4桁を挟む形です。
例えば「1104118109」なら
USA製 2018年4月11日製造です。
モデル名から仕様が分かる!
Taylorのモデル名の基本は、3桁の数字+アルファベットとなっております。
モデル名 | 読み方 | |
---|---|---|
1桁目 | モデルのシリーズを表しており、有名な「814ce」は800シリーズと呼びます。 ザックリですが、おおよそ数字が大きいと上位機種です。 | 100~200シリーズ : メキシコ製の普及モデル 300~400シリーズ : USA製の中堅モデル 500シリーズ以降 : USA製の上位モデル |
2桁目 | こちらは2つの意味があり、「6弦 or 12弦」「TOP材がトーンウッド or ハードウッド」を判別できます。 トーンウッドとハードウッドは、ザックリ言うと下記のようになります。 ・トーンウッド : スプルースやシダーなど、定番のアコギTOP材 ・ハードウッド : コアやマホガニーなどの特殊なTOP材 | 1= 6弦トーンウッド 2= 6弦ハードウッド 5= 12弦トーンウッド 6= 12弦ハードウッド |
3桁目 | こちらはボディシェイプを意味しています。 | 0 = Dreadnought (DN) 1 = Grand Theater (GT) 2 = Grand Concert (GC) 4 = Grand Auditorium (GA) 6 = Grand Symphony (GS) 7 = Grand Pacific (GP) 8 = Grand Orchestra (GO) |
最後のアルファベット | だいたい「ce」の表記になります、カッタウェイの有り無しとエレアコかどうかです。 イレギュラーなものに最後に「-N」が付くナイロン弦モデルもあります。 | ce : カッタウェイ有 / ピックアップ有 c : カッタウェイ有 / ピックアップ無 e : カッタウェイ無 / ピックアップ有 無表記 : カッタウェイ無 / ピックアップ無 |
特殊なモデル名もあります!
レギュラーモデル以外のカスタムモデルなどでは、モデル名の記載が特殊になります。
「Custom GA」
カスタムモデルでボディシェイプがグランド・オーディトリアム (GA)というぐらいまでの情報が記載されています。
「モデル名-LTD」
モデル名の後に「-LTD」と入るのは、限定モデルでたまに見受けられます。
更に稀にですが、ラベル自体も特別な場合があります。
「季節限定モデル」
10年ほど前までは、Taylor社の企画で春と秋に限定モデルを出しておりました。
こちらは2012年秋の限定モデルで「FALL LIMITED EDITION」と記載された特別ラベルになっております。
「CUSTOM NODEL」
こちらは「CUSTOM NODEL」の記載がある特別ラベルで、NAMM SHOWなどのショーモデルで使用されることが多いようです。
Taylor は生産体制も効率化を重視しておりますので、ラベルやシリアル、モデル名などが比較的に解り易くて良いですね。
それでも最近はモデルが細分化されてきておりますので、全ての情報を読み解くことはできませんが、買取のお申込みなどには目安にもなりますので、ご参考頂けましたら幸いです。
ありがとうございました。
>>上記に当てはまらないシリアルナンバーやモデル名は、Taylor USAサイトでもお調べできます。
Serial numbers with 9, 10, or 11 digits are decoded differently (シリアルナンバー検索方法)
Understanding Acoustic Guitar Model Numbers (モデル名の読み方)
Top Woods (ボディトップ材の解説)
Taylor Body Shapes (ボディシェイプの種類)
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