Bill FinneganがKlonを作った理由は明快だ。真空管アンプのボリュームを6で使った時のサウンドに満足していたとしても、ボリュームを4にするとサウンドのリッチさは失われてしまう、、、。ボリューム4の時でもボリューム6と同じ様にリッチなサウンドを出すことは出来ないだろうか?そんな多くのギタリストが思うような単純な理由からBill FinneganはKlon最初の製品CENTAURを 生み出した。
CENTAURはナチュラルでコンプレッションが少なく、オープンでレスポンスの良いサウンド、、、もっと言えば使用している事を意識させないペダルをコンセプトとして開発された。その唯一無二の極上なサウンドは、多くのギタリストを虜にし多くの伝説を残す事となった。しかしCENTAURはBillのハンドメイドと言う事もあり、その作業効率の悪さから惜しまれつつも生産終了となってしまう。
そのCENTAURの後継機種として、Billが新しく生み出したのが現在Klon唯一の製品KTRとなる。コンセプトはCENTAURと同じ音である事、サイズを小さくする事、価格を抑える事とし、CENTAURと同様にバッファードバイパスの方が良いとしながらも昨今のユーザーのリクエストに応える為トゥルーバイパスも選択出来るようになっている。
またサイズを小さくするのにあたりパーツの種類やレイアウトが変更されたが、それにより生じるサウンドの変化をCENTAURと同様に修正するために、Billは2年もの時間を費やしパーツの選定を行った。ただし欠くことの出来ない重要なパーツとして、CENTAURと同様にNOSのゲルマニウム・ダイオードが使われている。この事から解るのは、CENTAURの回路における革新性や特異な筐体はあくまでも手段でしかなく、Klonの本質はBill Finneganのサウンドに対するこだわりと感性と言うことだ。
もしBillと同様にボリュームを下げた時のアンプの音色に不満があるのであれば、一度Klon KTRを試して欲しい。そこにはCENTAURと同様のBillのこだわりと感性が存在するのを感じることが出来るだろう。
「実は本物のケンタウルスを自分のシステムで鳴らしたことがなくて、あんまり知らなかったんです。
だから従来のに近いとか、そういう部分では無く、純粋にいいエフェクターだなと感じました。
一番思ったのはミドルの押し出しの強さ。バッキングでももちろん良いんだけど、特に単音で弾いた時の音の抜けが凄く良い。サスティンもあって。
トレブルも凄くよく効くので、使いやすい。NCISみたいなバンドだと、低音を出したくなるんだけど、そこはベースやドラムがしっかり出してくれているので、ギターに必要なのはミドルだったりもっと上の部分だと思っていて。そこがしっかり強調されるから弾きやすくて気持ちいい音ですね。
バンドの形態によって使い方も変えようと思っていて、サポートではバッキング、NCISではリードで使おうかと思っています。使い方も色々できて、サポート現場ではプリアンプ/ブースターとしてもアリだし、NCISで求められるエッジのあるバッキングはアンプ直に任せて、リードを弾く時のブースターとして活用するつもりです。」
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