<Feature>
モード・スイッチ
SINGLE COIL/HUMBUCKERと書かれた中央にあるスイッチは、アタックやリリースのパラメーターをシングルコイルとハムバッカーそれぞれに適応するように切り替えることが出来ます。
ハムバッカーは通常シングルコイルよりも出力が高いので、常にコンプレッションが掛かった様な状態を引き起こす事があります。
この様な状況で連続したフレーズを弾くと、最初のアタック以外は潰れてしまいサウンドは鮮やかさを失い色褪せた物となります。
このスイッチをHUMBUCKER側にする事で、リリースが短くなりハムバッカーの様な出力の高いピックアップを使用しても一音一音のアタックと解像度を保つ事ができます。
もう細かなアタックやリリースの調整に煩わされることはありません。
アタックとパンチが在るべき所に収まります。
※このスイッチの表記はあくまでも目安となります。シングルコイルでも出力の高い場合はHUMBUCKERモードの方が良い事もあるかと思います。表記にとらわれる事無く試してみて好みのモードを選択してください。
ブレンド・コントロール
このコントロールはコンプレッサー回路を通っていないDry音と、コンプレッッションの効いたWet音の混ぜ具合の比率を調整する事が出来ます。絞りきった状態ではDry音のみとなり、ツマミを時計回りに上げて行くとDry音が減ると共にWet音が加わって行きます。また全開にするとWet音のみとなり、Dry音はゼロとなります。
このコントロールを加えた事により、パラレル・コンプレッションと呼ばれる「マンハッタン・スタイル」のヘヴィなコンプレッションにDry音をブレンドしたサウンドを作り出す事が出来るようになりました。Dry音のアタックやダイナミクスを活かしながら、ヘヴィなコンプレッションによる音の太さやサスティーンを両立するこのテクニックは、主にミックスダウン時に使われる物です。C2やC4には無かったこの機能は、プロの音源で聞ける様なダイナミックで力強い音を作る手助けとなるでしょう。
トーン・コントロール
トーン・コントロールはアナログ・ディレイなどのビンテージ・エフェクトにヒントを得てデザインされています。アナログ・ディレイ素子を通過した後の高域成分を補完する為に使われる強調回路をベースとしており、コンプレッションにより失われる高域を適切に補完出来るように設計されています。
※このトーンはコンプレッション回路を通過した音のみに作用する回路となっていますので、ブレンド・コントロールを絞っていくと効果が解りづらくなります。
Compressor PLUSはよりナチュラルに、スムースな効果からヘヴィなコンプレッションまでをカバーしています。歪系エフェクターと組み合わせれば、これまで音源でしか聞けなかった様な音の壁を作り出す事も出来るでしょう。また音を整えてアンプをプッシュするブースターとしても非常に優秀です。
まだKeeleyのコンプレッサーを未体験な方はもちろんの事、すでにKeeleyのコンプレッサーを使用しているプレイヤーにこそ違いを聞き比べて欲しいと思います。