1977年にカタログに初登場するヤマハのセミ・アコースティックモデル「SA」シリーズ。同期にはSCシリーズやSFシリーズ、ヤマハベースの看板モデルとなるBBシリーズなどがあります。

今回入荷は1980年頃の製造、スプルーストップを採用したハイパフォーマンスモデル「SA-1200S」です。

【ボディ】
全体重量約3.9kg。1960年代から1972年頃までラインナップされていたホロウボディの旧SAとは違い、セミホロウボディとなります。カバ材やブナ材が使用されることが多かったSAモデルですが、1980年からラインナップされるSA-1200Sおよび上位機種のSA-2000Sはトップ材に単板スプルース、サイド／バックにはラミネイト・メイプルを採用し、高級セミアコギターに比肩するマテリアルを備えます。傷や打痕、金属パーツのくすみなどが散見される他、コントロール付近にボディ割れが見られましたので当店にて接着修正を施しております。

【ネック】
ネック材はマホガニー、指板はストライプドエボニーとなります。ヘッド先端の傷やヘッドトップの白濁などはございますが、ネックは比較的ダメージは少なくコンディション良好です。フレットは当店にてすり合わせ調整済、併せてナットも当店で交換しており演奏面にも問題ございません。ナット幅は約43.2mm。比較的スリムですがエンドにかけてしっかりとした幅が出てくるネックシェイプが特徴です。

【電装系】
コントロールはオーソドックスな【2ヴォリューム／2トーン／3wayピックアップセレクタースイッチ】、トーンPOTには上位機種SG-2000Sと同様にバイサウンドシステムも搭載されています。ピックアップはオリジナルの「A-II」ハムバッカー。豊かな中低音とバリンと迫力のある生鳴りが魅力です。

付属品：ソフトケース