Famousウクレレ工場ってどんなとこ?三ッ葉楽器訪問レポート
Famousウクレレ工場ってどんなとこ?三ッ葉楽器訪問レポート
Famous ウクレレ工場訪問
日本製で最もリーズナブル、弾き易いセッティング、可愛らしいルックスでおなじみのFamous ウクレレ!
こちらのコーナーでは、ウクレレ担当スタッフ安広が、Famous ウクレレが生まれる場所をご紹介させていただきます!フェイマスってどんなところで、どんなことを感じながらつくられたウクレレなの?という気持ちや雰囲気をお届けできればと思います。(写真は全て2019 年 11 月のものです。)ぜひ最後までお楽しみください!
皆さんは、日本で 1 番ウクレレが作られている場所がどこだかご存知ですか?それは、意外にも群馬県前橋市という海のない町です。なぜ前橋がいちばんなのかと言いますと、それは Famous ウクレレをつくっている「三ッ葉楽器」さんがあるからなんです。Famous ウクレレはリーズナブルな価格帯でもしっかりとしたクオリティのウクレレを発売しているブランドで、これからウクレレを始めるかたに最初の一本として選ばれることが多いのが特徴です。ウクレレらしいコロコロとした親しみやすいサウンドと、出荷時から弾き易いセッティングも人気のポイントです。
それでは、その Famous ウクレレがどんなところで、どんなふうに作られているのか、一緒に見ていきましょう!
建物正面では木材が乾燥のためにたくさん置かれています。三ッ葉楽器さんでは家具もつくっているので、上質な木材がたくさんあります。
ウクレレ工場の入り口はこんな感じです。中にはウクレレを作るための機械や治具がいっぱいです。
指板等を圧着するプレス機
サイドの木材を熱で曲げる機械
曲面にやすりをかける「スピンドルサンダー」
ドリルで有名な MAKITA のバンドソーで材を切ります。
奥はネックグリップを形成しているところ。
削られて出た粉をホースで吸引しています。
ヘッドの裏をベルトサンダーで平らにします。
指板にフレットを圧着しています。
機械制御で木を加工できる NC ルータです。
こちらはトップ・バック材用の大きい NC ルータです。解りづらいですが、トップ・バック外周やサウンドホール等を機械でプログラムした形に切ってくれます
角材からブレイシング(補強の添え木)を作っています。
右部と左部を組み合わせて接着された
サイド材たち
トップとバックが圧着されて積み上げられたボディ
画像左手奥、ボディとネックがニカワで接着され、接着剤が乾くまで接合部におもりが乗せられます。
ボディとネックが接着されたら塗装です。塗装は何回かに分けて行われます。こちらは乾燥を待っているところ。
大分完成が近づいてきました。
塗装が終わったらペグを取り付けて、ナットとサドルを取付け、弦を張って完成です!
厳しい検品を乗り越えたウクレレたちが梱包され、日本中に届けられるのを待っています。
工場風景 日が差し込んで綺麗です。
窓が多く、明るい雰囲気の工場でした。
Famous ウクレレについて、工場長のかたの言葉で忘れられないものがあります。
それは「音は工房に宿る」というもの。
今まで海外の工場を含め、いくつかの楽器製作の現場を見てきましたが、たしかに、「同じ木材」「同じ設計図」で作っても、どの工場で作るかによってサウンドが全く異なるように感じます。同じ設計図と言っても、もちろん内部の微妙なところの寸法や工法は異なるでしょうし、同じ木材でも木取りの仕方や乾燥の具合等で個体差は出るでしょう。でもそれだけではない、ノウハウの蓄積や完成品の音のイメージという形のないものから生み出される、たしかな「工房の音」があるのです。
Famous や Zephyr ウクレレのサウンドや持っている優しい弾き味は、この三ッ葉楽器でしか出せないものなのです。
昭和 23 年の創業からすでに 65 年以上の歴史を誇る三ッ葉楽器。
そこから生み出されるウクレレたちにこれからもご注目ください!
昭和 37 年当時の三ッ葉楽器さん