「とーくばっく~デジタル・スタジオの話」改訂4版
制作:David Shimamoto
表紙:福地 忠司
アニメ:Casey Alexander
「デジタル機器を使った音楽制作の基礎知識を学べるだけでなく、演奏/録音された音楽の魅力について考えさせられる優れた本です。
ダイナミック・レンジについての章は、レコード会社のディレクターやロックバンドのメンバーたちこそ一読を!と思いました。」
後藤正文氏 ASIAN KUNG-FU GENERATION
「エンジニアはもちろん、自分でミックス/マスタリングを手掛ける宅録ミュージシャン達も、要注目の書。
2010年代半ば、これからの録音作品のために(ちょっと難しいけど)知っておくべき知識と知恵。」
高野寛氏 ミュージシャン/京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教授
「音楽制作におけるデジタルに関する必要な知識をここまでわかりやすくまとめたものは他にないように思います。
音楽制作に携わる、すべての人におすすめです!」
D.O.I.氏 エンジニア,プロデューサー/Daimonion Recordings
「トラックメイクとミックスの境目が無くなりDAW中心となった現代の音楽制作環境に必要な知識が解りやすくまとめられ、まさに目から鱗が落ちました。
全てのクリエーター、音楽制作者にオススメしたい1冊です。」
鈴木Daichi秀行 プロデューサー,エンジニア/Cubic Records.inc
もしあなたがエンジニアで、他者の意見に耳を傾けられる賢明なアーティストやディレクターに恵まれたとき、
もしあなたがアーティストで、心無いディレクターやエンジニアから自分の作品を守る必要に迫られたとき、
もしあなたがアマチュアのクリエイターで、収録レベルに迷ったとき、
ここにまとめたお話が、その素晴らしい楽曲を、ありのままにリスナーに届けるヒントになれば幸いです。
(第4章「収録レベルの話」より)
■概要
・B5/168ページ/全編カラー
・筆者サイトの掲載文章を読みやすくブラッシュアップし、情報をアップデート
・サイト未掲載の記事やエッセイを多数収録(第4版では7割ほどがサイト未掲載)
・左ページに「例のカエル」のパラパラ・アニメを収録
・市販曲ラウドネス一覧は、2017年以降のヒット曲を中心に大幅強化。
■4版の変更点
・増ページ(158p→168p)
・一部、既存記事の差し替え
・一部、情報のアップデート (前版を制作した2019年以降のトレンドや事業者の仕様変更を反映)
■目次
・第1部 PCM録音の話
1章 ビット・デプスの話
2章 ディザリングの話
3章 サンプル・レートの話
・第2部 収録レベルの話
4章 収録レベルの話
5章 メータの話
6章 ダイナミック・レンジの話
・第3部 ノウハウ集
7章 M/S処理と留意事項
8章 ネット配信時代 ラウドネス規定導入後のミックス手法
9章 抑揚をアレンジに活かす
10章 補正可能時代の収録ボーカリストが知るべきこと
11章 +/-のピークが非対称な波形について
12章 次世代音声コーデックOpus概要
・コラム
有効ビット長の測定
K-Systemとは
ラウドネス測定手順
M・S・I~EBU Modeはラウドネス・メータの業界標準となるか
モノラル互換性について
オフ・ボーカルへのリミッティングについて
ビット長の現状
アナログEQ&デジタルEQ
・第4部 森の奥深くへ(さらに雑多な資料や随筆集)
4-1 YouTube「統計情報」の読み方とラウドネス最適化
4-2 トラックの左右配置とステレオ方式の限界
4-3 ゲイン・ステージング
4-4 音楽性を高めるボーカル・エディット
4-5 Vo.フェーダ・オートメーションのススメ
4-6 ピーク・レベルの適正値に関する略史
4-7 ヘッドルームとコーデックの落とし穴
4-8 ダウン・コンバートの手順
4-9 英文資料に見る3つのキーワード
4-10 浮動小数点数のダイナミック・レンジ
4-11 CD-Rブランドで音は変わるか
4-12 波形とは?海苔波形とは?きざみ海苔波形とは?
4-13 ハイレゾの話
4-14 Twitterアンケートに見るLoudness War
4-15 コンピュータにおける16進数
4-16 WAVファイル解体ショー
4-17 音量差と音質差
最終章~デジタル・スタジオから「音圧」が消える日