Tube Screamer + Nutube =NTS
トランジスタが発明された1960年以降の50年以上で、これほどの革新が真空管の歴史に刻まれたことが、果たしてあったでしょうか。
アノード・グリッド・カソード/フィラメント構造を持ち、完全な三極真空管として動作しながら、消費電力は従来の真空管のたった2%、容積も30%以下の小型化を成し遂げたうえ、長時間の使用にもじゅうぶんに耐えられるという、真空管のデメリットを覆したまさに夢のバキューム・チューブ・デバイスがKORGのNutubeだと言えるでしょう。
NTSは、IbanezのTube ScreamerとNutubeとのコラボレーションで生まれる、新しいオーバードライブ・ペダル。
そしてこのコラボレーションは、Tube Screamerにとっても、誕生以来初めての『オーバードライブ回路の大変革』となっているのです。
それは、従来のTube Screamerでは4558という一つのオペアンプで成し遂げていた、歪み(=オーバードライブ・サウンド)の作成とクリーン・サウンドとのミックスを、まったく異なる方法で行う回路構成とした、ということなのです。
そう、NTSではあたかもフル・チューブ仕様のプリアンプのように、オーバードライブ・サウンドをダイオードでは無く真空管、つまりNutubeで生み出し、そののちクリーン・サウンドとミックスしてアウトプットする方法を採り入れました。これにより真空管特有の自然なコンプレッション感と、ファットでマイルドなオーバードライブ、そして繊細なピッキング・ニュアンスを反映できるワイドなダイナミック・レンジを獲得しています。
一方オーバードライブを真空管で生み出すことで可能になった、新らしく、有効な機能もこのNu Tubescreamerの可能性を拡げています。
まずひとつは、MIXコントロール・ノブです。
これは歪み(=オーバードライブ)とクリーンとのミックス・バランスを調節できる機能で、センター(12時の)位置で従来のTube Screamerとほぼ同じバランスとなり、左一杯(CL)でクリーンのみ、右一杯(OD)ではオーバードライブのみとすることが可能です。
そしてもうひとつは、DC18V電源を供給可能としたことです。
18Vで駆動するNTSは、全音域に渡りラウドなモダン・サウンドと広大なヘッドルームをプレイヤーにもたらすでしょう。もちろん、DC9V電源や006P乾電池での駆動も可能です。
■ アイバニーズとコルグのコラボレーションで生まれる、リアル・チューブ・オーバードライブ・ペダル
正真正銘の真空管が生み出す倍音豊かで表情に富んだドライブ・サウンドが特徴の、新しいチューブスクリーマーです。
■Nutubeで作られるオーバードライブの量を調節可能な、MIXコントロール
■18Vまでの外部DC電源に対応可能(センター・マイナス)
特に18V/大音量下での演奏時は、真空管ならではの豊富なヘッドルームをつぶさに体感して頂けることでしょう。
■100% アナログ回路
■9Vアルカリ乾電池(006P)駆動可
■ トゥルー・バイパス(リレー式)
■ MADE IN JAPAN
【Nutube】
- 3極構造のリアル真空管 … 真空管独特の心地良いサウンドと優れたリニア特性を実現
- 大幅な省電力化を実現 … 小型化による大幅な省電力化に成功、従来真空管の約2%の電力で動作するため電池動作が容易
- 小型 … 容積比で従来の真空管に対し30%以下
- 高信頼度、長寿命 …日本製、連続期待寿命 30,000時間以上
【Special Thanks for Japanese Pro Musicians】
以下の方々をはじめとして、すでに国内の様々なミュージシャンに評価して頂いています。
是永巧一
菰口雄矢
KOTA(Gt. SWANKY DANK)
Ko-hey(Gt. NAMBA69)
小川翔(Gt. WONK)
…and more
Spec
- Controls::DRIVE, TONE, LEVEL, MIX
- Size (mm):71mmW x 124mmL x 53mmH
- Weight:580g
- Input Impedance:500k ohms
- Output Impedance:300 ohms
- Max. Output Level:+7dBu@DC9V, +14dBu@DC18V
- Power Consumption:50mA@DC9V, 60mA@DC18V
- Power Supply:9V battery (006P) x1