P.R.S.
Private Stock Brazilian #11043 SANTANA II Burnt Gold Smokeburst

1996年にスタートしたプライベートストック、ギターのみならずベース、マンドリン等、魅力的なモデルが多数生産されて参りました。ブラジリアン・ローズウッドを始めとする希少価値の高い木材、目を見張る豪華なインレイなど、拘りのオーダーを様々なアイディアで実現、非常に高額な金額にもかかわらず、その芸術的な仕上がりと素晴らしいサウンドは世界中のユーザーから絶賛されております。

今回入荷のこちらのギターは、2023年4月にメリーランド州スティーヴィンスヴィルにございますPRSファクトリーを訪問した際に、ポール・リードスミス氏及びポール・マイルズ氏とミーティングを重ねオーダーした極上のサンタナIIでございます。

まず目を引くのはトップのキルテッドメイプルです。
このギターに使用したワンピースのキルトメイプルは、PRS本社工場内にあるPRS Private Stock Vaultと名づけられたPrivate Stock用の木材のストックルームの中でも、ポールリードスミス氏が自身で使用するギターや、親しい友人、アーティスト等の為に制作するギターに使用する木材をストックしてある特別なラックより、ポールと共に選定した極上のキルトメイプルです。
ワンピースでボディーとして使用した時に、このようにバランスよく木目が浮かび上がる大きめのキルトメイプルは非常に貴重で、ほとんどお目にかかることはございません。

バック材には非常に杢目が詰まっておりながらも、見事に杢目の浮かび上がったフィギュアド・マホガニーをチョイス致しました。豊富な木材のストックを持つPRSにおいても、ここまでの見事な杢目を持つマホガニー材は非常に少なく貴重な存在でございます
エレクトロニクスのバックプレートも同じ材で製作することにより、見事な統一感を持つ仕上がりとなっております。

カラーはこのモデルの為にポール・マイルズ氏とセレクトしたバーントゴールド・スモークバーストでございます。
「高級感を持ちながらも派手すぎず、気品のあるカラーを」とのこちらのリクエストに見事に答えていただきました。

ネック材にもバックと同じくフィギュアドマホガニーを指定、その杢目を活かしたナチュラルフィニッシュにて仕上げてあります。
指板及びヘッドストックには、久々の復活となるブラジリアン・ローズウッドを使用致しました。
永らく使用を中止していたブラジリアン・ローズウッドなのですが、相変わらず木材の供給が不安定な状況となっておりまして、常時オーダー可能とまではいかずタイミング次第となっております。
指板を彩るバードインレイには、マザーオヴパールのアウトラインを持つ、ピンクハート・アバロンがチョイスされております。ピンクハート・アバロンはその名の通りアバロン貝の貝殻の心臓(中心)の部分で、その中でも特にピンクに輝く部分のみを厳選しております。
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フィニッシュは非常に薄い、グロス仕上げのニトロセルロース・ラッカーで仕上げられており、圧倒的な生鳴りに貢献しております。

ピックアップにはSANTANAをセレクト致しました。
元々サンタナモデル専用ピックアップの為、マホガニーバック/ネックとのマッチングは非常に素晴らしく、体積の大きなボディーから生まれるサンタナモデルらしい豊かなミドルレンジと、確かなアタック感と超ロングサスティーンを併せ持つ、素晴らしいサウンドとなっており、通常のSantana IIと同じくメイプルトップ/マホガニーバック&ネックのコンビネーションながら、ルックス、サウンド共に別次元のギターへと仕上がっております。

オーダーするとなると、高額な金額と忍耐を必要とする納期の為、オーダーに踏み切れない方も多いと思いますが、ルックス、サウンド共に必ず所有者を満足させてくれるギターだと思います。

Weight≒3.56kg
ハードケース、認定書付属