GRETSCH
6137 White Falcon Stereo '66

『6136 White Falcon（ホワイトファルコン）』の登場は1955年。最高級機種として豪華なルックスと機能を備えた本モデルは、他モデル同様に幾度かの仕様変更を経て、現在もラインナップされるGretsch（グレッチ）の超人気機種といえるでしょう。

2つのアンプにサウンドを振り分けるステレオ仕様のホワイトファルコンは型番『6137』は1958年に登場、多彩なサウンドメイクを可能としたこの興味深い仕様は生産数もとても少なく、現在では非常にレアなモデルとなっております。

【ボディ】
全体重量は約4.4kg。1960年代初頭以降のダブルカッタウェイシェイプ／17インチワイド／2インチ厚のボディはメイプル材のホロー構造となります。モデルネームにもあるように、ボディカラーはホワイトで、ゴールドスパークルのセルバインディングに24金メッキのゴールドハードウェアという、最高級モデルに相応しい仕様を持ちます。トレモロユニット装備、ダブルミュートシステム、ボディバックにはバックパネルを覆うようにボディパッドが装着されています。全体的にウェザーチェック、セルバインディングの経年による劣化、少々のキズ、ゴールドハードウェアのくすみ等はみられるものの、年式を考えるとかなりきれいなコンディションをキープしているといえるでしょう。

【ネック】
ネック材はメイプル、フィンガーボード材はエボニー。ご覧の通りヘッドトップはウェザーチェックとトラスロッドカバーの経年劣化がみられます。ヘッドまわりとネック裏には少々の打痕と使用感がみられますが比較的きれいなコンディションです。チューナーは巻きの固さに若干のバラつきはあるものの、しっかりと機能します。フレットはオリジナルの『T-Zone tempered treble』を採用。15フレット以降のフレッティングを傾けることによりイントネーションを調整しています。ナット／フレットともに低めながら極端な凹み等はなく、支障なくプレイできるでしょう。ナット幅43.5mm。比較的しっかりとしたネックシェイプといえるでしょう。

【電装系】
スイッチ類の多いコントロールはモノラルアウトプットにおいても多彩なサウンドメイクを発揮します。コントロールは3セクションで、並びの両外側が【モノラル－ステレオ切り替えSW／スタンバイスイッチ】、ネック側の2スイッチ1ノブが【1～3弦側3wayピックアップセレクターSW／プリセットトーンSW／1～3弦側マスターボリューム】、ブリッジ側の2スイッチ1ノブが【4～6弦側3wayピックアップセレクターSW／プリセットトーンSW／4～6弦側マスターボリューム】となります。つまり、モノラルアウトプット時にネック（フロント）の4～6弦側＋ブリッジ（リア）の1～3弦側のミックス、といったことも可能になります。トーンスイッチの効き自体はうっすらなものですが、オールドフィルタートロンピックアップのクリアーで上品なトーンが魅力ですね。

付属ケース：Gretschデラックスハードケース