ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
会話デッキがなくなったときに頼る「今日は何の日」、9月9日は……なるほど、重陽の節句ですか。知らんすぎるな。
別名「菊の節句」?ふんふん、菊ね。時期ですものね。なに、「菊」から派生した記念日もあるんですか。ほーん。
世の中にはいろんな記念日があるなぁと思うなど、世の深淵を感じるジャスミンなのでした。
【GRECO HR-680WR Modify '78】
国産特有の気がふれてるとしか思えないコピーモデルシリーズ。
グレコはご存じの通りG社のコピーモデルを得意にしていましたが、どういうわけか本家でもあまり見ないようなマイナーモデル、シグネイチャーモデルなどもラインナップしていました。なんならグレコでしか見なさ過ぎてもはやグレコが本家なのでは?というくらいレアなモデルまで扱っていましたね。
そのうちの一本が「HR-680」。アメリカの著名なジャズ・ギタリスト、Howard Roberts(ハワード・ロバーツ)のシグネイチャーモデルのコピーにあたります。正直、本家はG社(あるいはEブランド)でもマイナーなほうではないでしょうか。なぜこんなマイナーモデルを……?まあグレコだしな……
この個体はずいぶん改造が進んでいますね。ジャズギターとしてのポテンシャルを高めるためかFISHMANのTOM型ピエゾピックアップを搭載し、その影響でブリッジの下に小さい穴、テールピースの下にもちょうど各弦ボールエンドくらいの場所に丸い穴が6ヵ所開けられています。エンドピンはジャックタイプに交換、ピエゾはこちらからのみ出力しますが、各コントロールは効きません。ポット類もすべて交換されていますが、コントロールの効き方はオリジナルと同じ感じ?すみません、オリジナル配線を見たことがないので変わっているかも…
余談ですが、グレコの製造元として知られるフジゲンはG社廉価帯の国産「E」ブランドも製造していましたが、なんとそっちでも作ってるんですよね。大好きじゃん。
レアギターハンターの皆様、ぜひ。