ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
遅ればせながら、皆さま明けましておめでとうございます。松の内も過ぎ、正月のご挨拶がふさわしい時期なのかというのは疑わしいものの、小正月(旧暦の1月15日、現在は新暦の1月15日とすることも)までは明けまして~でよいとされているそうですのでセーフ。
【GRECO EG-480B mid70's】
新年一発目、グレコからいきましょう。
グレコといえばG社コピーという人も多いでしょう、1960年代に正式に国内流通が始まったころからずっと作っていましたからね。中古・ジャパンヴィンテージ市場でもずっと勢いがあります。現在はラインナップされていないみたいですが、どうしたんでしょうね?
グレコLPモデルでも特に人気が高いのはスーパーリアルシリーズやミントコレクションシリーズかと思いますが、個人的には国産特有のはちゃめちゃ具合も捨てきれないぞってことで、やはり「ボルトオンLPコピー」が一番好きなんですよね。ホロウボディとかになっちゃってると最高。その点、このEG-480はすべてクリアしており、理想のジャパヴィンLPコピーと言えます。同感って方、たぶんあんまりいないと思いますが、いたとしたら変人の誹りを受けること間違いなしです。今俺の事変人って言ったか?
ダブルバウンドのボディに大き目のブロックポジションマーク、極めつけにスプリットでダイヤモンドなヘッドインレイを見ればLPCコピーであることは一目瞭然ながら、絶妙に高級感のないルックスが素敵です。何が違うんでしょうね。ヘッドロゴは丸付きrのGrecoに変わったあとなのにネックピックアップに入ったエンボスロゴは「グネコ(Gneco)」なのがちょっと面白いし、もう本当によくわからないブリッジピックアップも目を惹きます。セミオープンカバー、国産!って感じしますね。スクエア形状のポールピースも1960年代の国産ビザールを思い起させます。チューナーは通称「星ペグ」、これはシンプルにカッコよくて好きです。
たかがコピー、されどコピー。コピーモデルにはオリジナルとは違う魅力があり、それを見つけるのも存外楽しいものですよ。