A.S.P.GEAR AG-1は、80年代後半~90年代にかけてハードロックの現場で圧倒的な信頼を集めた、伝説的なプリアンプのインスパイアモデルとなります。
圧倒的なダイナミクスと豊かな倍音を伴うドライブ、そして明瞭で抜けの良いサウンドキャラクターによりトッププレイヤーに支持されましたが、その核となるパーツのディスコンにより、そのトーンを現代に再現するのは非常に困難とされてきました。
今回のAG-1はその独特なサウンドの肝となるディスコンとなったOTA(Operational Transconductance Amplifier)を世界中より情報を集め、厳選されたOTAを中心に再構築し、サチュレーションとレスポンスのバランスを最適化。
また、一般的に使用される9Vの電源を内部昇圧回路により±15V駆動することで、原器同様の広大なヘッドルームを実現しています。
音の立ち上がりの速さと密度、そしてピッキング・ニュアンスの追従性は、まさに演者が求めるトーンコントロール性能そのものです。
そして原器はラックタイプとなり大型故にセッティングに体力・時間を要しましたが、今回はエフェクターとして使用しやすい使い慣れた小型のストンプボックスに落とし込みました。
セッティングの手間を大幅に削減し、持ち運び・組み込みやすくなっております。
上段=ハイゲインチャンネル、下段=ローゲインチャンネルという2チャンネル構成を採用し、それぞれにGAIN / BASS / MIDRANGE / FREQ.(MID用) / TREBLE / VOLUME を搭載。
シチュエーションに応じて即座に音色を切り替えることができます。
さらに注目すべきは、上面側面に配置された「EITHER / BOTH」スイッチ。
この機能により、両チャンネルの同時使用が可能となり、片側をクリーン、もう片側を歪みとして使ったり、異なる質感のトーンをレイヤーすることも可能です。
特に歪み全体にミドル中心のクリーンを重ねる手法は、アンサンブル内で埋もれにくく、前に抜けてくるディストーションサウンドを生み出します。
現代的なタイトでクリアな歪みとは一線を画す、どこか懐かしく、温かみのあるヴィンテージ・ドライブサウンド。
一時代を築いたサウンドをぜひお試しください。
仕様
~コントロール~
A,Bチャンネル共に
・DRIVE
・BASS
・MIDRANDE
・FREQ.
・TREBLE
・VOLUME
・MODE SELECT SW
・EITHER/BOTH SW
・-10/0/+10 SW
~電源~
・DC9Vセンターマイナス
~サイズ~
・W120mm x D94mm x H33mm
・スイッチ、ノブ各ジャック含まず