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One Leveling Amplifire
IGS AudioのONE LAは、60年代からよく知られる伝説的なソリューションに触発された光学コンプレッサーです。
■デザイン
IGS Audio ONE LAは、入力および出力トランスにおいて、バランスの取れたフルチューブデバイスです。入力にはSowter 4383変圧器が搭載されており、出力にはEdcor 15k / 600が使われています。
オーディオ回路には2つの6N1P-EWデュアルトライオードが取り付けられており、圧縮回路にはT4Bxフォトセルの動作を制御する6N2P-EWトライオードと6AQ5ペントードが装備されています。
操作は至ってシンプルで、入力ゲインとピークリダクションを調整するだけです。
■コントロール
One LA にはシンプルな2つのコントロールノブが装備されており、Peak-Reductionノブはサイドチェーン回路のゲインを制御するためのもので、スレッショルドとして機能します。
メイクアップゲイン機能を司るGainノブは、入力音声の増幅を行います。
またLimit / Compressスイッチで圧縮比をコントロールでき、VUメーターを切り替えて、ゲインリダクションまたは出力レベルを表示することもできます。
ONE LAにおける、デバイスの音質・性質はT4Bフォトセルに依存することが知られています。
■T4Bx オプトセル
オリジナルでは、TELETRONIXエレクトロルミネッセンスパネルが使用されていました。過去に始まったオプトコンプレッションのアイデアは、今日でも育まれ続けています。
IGS Audioは、T4BXと呼ばれるT4Bと同等の独自のフォトセルを開発し、4BXフォトセルの製造において慎重に選択されたコンポーネントを使用し、それらを個別に測定およびマッチングすることで、各デバイスの音質を格段に引き上げることに成功しました。
■ステレオペア
ステレオマッチしたペアもご利用いただけます。リンクソケットは背面パネルにあります。 2つのユニットをリンクするために必要なのはRCAケーブルだけで、完璧なステレオマッチングは、厳選されたチューブとエルマスイッチによって実現されます。
■IGS Audio Japanから、おすすめの使用方法
・シングルトラック
ボーカルに使用されることが代表的ですが、アコースティックギターやベースにより味わい深いサウンドを付加します。非常にシンプルなセッティングが売りのONE LAですが、各セッティングにおいて表情ががらりと変わることから、様々な変化を楽しむことができます。特に深めのコンプレッションにおいては、ベースアンプの歪みに似た魅力を放ち、コンプレッサーの枠を超えた使用方法も、ユーザーのアイディア次第で生み出すことが可能です。
また、真空管を交換することで、その性格は驚くほどに変わることから、多くの可能性を秘めているデバイスでもあります。
・ミキシングバス
ステレオでの使用もできることから、深い味わいを楽曲全体に含ませることが可能です。
ジャズやラテン、またアコースティック楽器を中心とした楽曲に対して、奥深く楽曲全体を馴染ませる効果があり、他の機材では中々得ることの出来ない魅力あるサウンドを作り上げることが可能です。