これは楽器屋の店員あるあるだと思うのですが、お客様に製品を勧めている内に、自分がどんどん欲しくなってくる事があります。
そしてついに買ってしまいました。斉藤宅から私物のハードウェアを取り上げようと思います。
というわけで、今回ご紹介するのはGOLDEN AGE PROJECT COMP-2A
真空管オプトコンプレッサーの元祖LA-2Aを安価に再現したアウトボードのコンプレッサーです。
先に結論から言いますが、本当に買ってよかったです。最高。
オプトコンプ系のプラグインはいくつか持っていたのですが、そのどれとも違うかかり方で、なおかつ非常に扱いやすいサウンド。
イメージよりしっかりかかって、きっちりとピークを取ってくれますが、不自然さは一切なく、深めにかけても全く破綻しません。そして、GAINをあげていった時の真空管のサチュレーション感が抜群に気持ち良い。太さと煌びやかさを両立したサウンドになります。
この種類のコンプが、かけ録りの定番たる理由がよく分かります。歌やベースが定番ですが、生楽器系はどれでも大体合いそうです。
LA-2Aを手本とした製品は他にもありますが、特筆すべきはその安さ。真空管4本搭載で9万円代前半の製品は、私が知る限り他にありません。本家LA-2Aが60万円以上する事を考えると破格。価格破壊レベルです。
真空管がノーブランド品なので、ノイズやマイクロフォニックを懸念していたのですが、それも全く問題無し。
ちなみにこの真空管は同形なら差し替えが可能。素の完成度も非常に高いですが、お気に入りの1本を乗せるのもまた一興。
GAP本社に問い合わせてみたところ、「メインの音声信号が通ってるのはU1とU2って書いてある真空管だから、変えるならこの2本が効果的だよ」との事。ありがてェ~~~!
言い方がアレですが、勘で適当にかけても良いサウンドが得られる、非常に使いやすいコンプレッサーです。
是非ご検討ください!