Les Paul Model(レスポールモデル)とともに1952年より生産が始まった『ES-295』は、Gibson(ギブソン)の代表的アーチトップモデル「ES-175」同様16-1/4インチ幅のフルアコボディにオールゴールドフィニッシュ、ゴールドハードウェア、ダブルパラレログラムポジションマーク、フラワーパターンのピックガードという豪華なルックスが魅力のモデルです。1958年後半には早くも生産完了となり、再生産は1990年代まで待たなければなりませんでした。
こちらは1990年頃出荷の再生産モデル、短期間のラインナップで現在は生産されていない貴重なモデルといえるでしょう。
【ボディ】
全体重量は約3.7kg。ボディはギブソンお得意のラミネイトメイプルのフルアコ構造、他ではなかなか真似ができない深みのあるゴールドカラーが素敵なモデルです。ウェザーチェックとその補修跡、塗装の剥げ部分、打痕等キズ、金属パーツのくすみがみられ、しっかりと使われてきたことが伺えます。ブリッジはABR-1からナッシュビルスタイルに交換、テールピースは現在ブランコテールピースに交換済み。欠損しがちなピックガードは傷みも少なくしっかり残っているのが嬉しいところですね。
【ネック】
ネック材はマホガニー、フィンガーボード材はローズウッド。使用により剥げ取れてしまいがちなネック裏のゴールドは荒れがみられるもののまだ残っています。ウェザーチェック、ネック裏の塗装の緑青等経年変化がみられ、ボディ同様にしっかりと使われてきたことが伺えます。チューナーは巻き具合にそれほどバラつきはみられずしっかり機能してくれます。フレットはいちどすり合わせ調整済みのようでプレイアビリティは良好です。ナット幅43.4mm。比較的すっきりとしたネックシェイプが特徴です。
【電装系】
コントロールはギブソンおなじみの【3wayピックアップセレクター/2ボリューム/2トーン】となります。ピックアップはP-100スタックハムバッカーを2基搭載。P-90シングルコイルサウンド譲りのハムバッカーとアーチトップの相性も良く、こもり過ぎずクリアであたたかなトーンが魅力です。
付属ケース:専用ブラウンハードケース(ロック金具欠損)
Weight:3.7kg
Body Material(Top/Rim/Back):laminated maple/maple/laminated maple, 16-1/4inch wide
Neck Material/Scale length:Mahogany 1 piece/624mm(24-1/2inch)
Bridge/Tail:replaced, Schaller BR-030 Modern Tune-O-Matic Nashville Style, chrome/Trapeze Tailpiece, chrome
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Rosewood/Pearloid double parallelogram/304.8mm(12inch)
Nut Width/Fret Size(Width):43.4mm/2.5mm, 20 Fret
Neck Thickness(1F/7F/10F):20.0mm/24.0mm/24.1mm
Pickup:Gibson P-100 Stacked Humbucker(9.2kΩ/9.1kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
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