今回は「KORG NAUTILUS」のお話!
打ち込み=DAWでの作業という流れになって久しいですが、最近メーカーからも「あれ?ハードシンセにワークステーションの機能いらないんじゃね?」という設計思想になっているのがひしひしと伝わってくるフラッグシップシンセ界隈。
そんな中、古き良きワークステーションの形を今に残す定食屋の頑固おやじみたいなメーカーがここに1人(社?)。
その名は「KORG」!
名機「M1」でワークステーションを確立したからにはその伝統を守らねばならないというプライドがある…かは不明ですが(笑)、誰もがイメージするワークステーションはもはやこの子(かKORGの弟分)しかいません!
この子を簡単に説明すると良質なキーボードの中にDAWやいい感じの個別音源しこたま積まれたシンセ!
特に音源が個別に分かれているというのが地味だけど大事です。
基本的にワークステーションシンセというのは、ピアノであってもオルガンであってもシンセであってもある程度共通の画面方式でエディットするのが普通です。
でもピアノやオルガン、シンセは全く別の楽器ですし、音作りの方法だって違います。
同じ画面同じ方法で編集するというのは直感的ではなく正直あまりエディットする気にならないです…(笑)
でもこのNAUTILUSはそれぞれ独立した音源を持っています。ピアノ音源であればピアノならではのエディット画面、エレピやオルガンも実機と同じ感覚でできますし、シンセはシンセでアナログシンセの様なツマミがいっぱいある実機と同じ様に音作りができます。
本物の楽器のようにエディットできるというのは直感的で非常に良きです。
1世代前のKRONOSから随分とスッキリしましたが、タッチ画面を搭載しているからこれで十分という印象を受けます。(KARMA?何それ美味しいの…?笑)
キレッキレな独自路線に進化の舵を切った他社のフラッグシンセと対照的に、シンプルで多機能かつ堅実。その万能さがプロの現場でも信頼される所以かもしれませんね!
まさしくこの「NAUTILUS」は、皆が期待する通りの由緒正しきワークステーション、貴重な生きた化石なのです!