『愛し合ってるかい?』
デザイン&アートディレクションを担当させていただいた、有賀幹夫×イケシブ×西村彩子 忌野清志郎写真展。今だからこそより響く清志郎さんのこの言葉を、写真展のメインタイトルに使わせていただきました。
実は20年前、2003年のケラリーノサンドロビッチ監督の映画『1980』にスカイフィッシャーというバンドで出演させていただいた際、我々の直後のシーンが清志郎さんの『タクシーに乗れないサラリーマン』のシーンでした。
ちなみに主演は今の朝ドラにも出演されている蒼井 優さん。時代背景を反映した「聖子ちゃんカット」での熱演でした。そんな1980年が舞台の映画ですので、当時アンプステーションで試奏用にしていた1970年代後半のラージヘッドのストラトを借りて、その頃バンドで使っていたストラトと同じ見た目になるようにパーツを換えたりして新宿JAMでのライブシーンの撮影に参加しました。客席ではピエール瀧さんが80年代なファッションで激しく揺れておられました。
それから20年経って、清志郎さんの写真展を出来るご縁に巡り逢えたのはとてもありがたいです。また奇しくも、写心家西村彩子さんが清志郎さんの写真を撮り始めたのも同じく2003年との事です。音楽を通して生まれる縁ですね…。
今回のタイトルロゴは清志郎さんの直筆の特徴をフィードバックしました。『合』の書き方とか、独特のかわいい文字とか。平仮名で『愛しあってるかい』と書くのが書籍タイトル等になってるのでお馴染み感がありますが、本人は漢字表記されていたのでそこもオマージュしました。映画『1980』のDVDチャプタータイトルも『愛し合ってるか〜い?』と漢字表記になっています。さすがケラさん!
また、今回のノベルティグッズで作り手だけが知っている見どころとしては…実は数年前まではTシャツやトートバッグにこの大きさで写真をプリントするのは難しかったのですが、コロナの間に印刷機が進化して小ロットでも作れるようになりました。今回、多数のラインナップが出来たのはその恩恵です。
他には…テレキャスを弾いている清志郎さんの写真のカールコードも見どころです。この有賀さんの写真はとても有名な一枚ですが、過去に類を見ないレベルで精密にパス抜きをしています(笑)。
等々、こだわり満載の限定生産となりますのでお手元にぜひどうぞ。