今回は Fender Mexico の新製品 "Player II" シリーズ より、 "Player II Stratocaster" のご紹介です。
こちらはピックアップ配列に SSSとHSS を採用したラインナップを揃えています。
以前からある Playerシリーズをアップデートし、全体的にモダンな仕様からヴィンテージ要素を各所に反映させ、ルックスやプレイアビリティにかかわる細部までブラッシュアップされています。
(ちなみにチェンバードボディ仕様やジャズマスターなどの他モデルは今後展開される予定です)
ボディ材は以前と変わらずアルダー材ですが、カラーリングに大きな変化があり、ヴィンテージカーからインスパイアされたカラーを採用しています。
「なんで車…?」と思う方もいると思いますが、実は創始者 "レオ・フェンダー" がいる昔の頃から、アメリカンヴィンテージカーからインスパイアされたカラーリングを採用しています。(マッスルカーやローライダーなどで調べるとそれっぽい色が出てきます)
ちなみに派手なカラーはやはり人気があるようで、店頭も入荷してすぐ売れてしまいました…🙏
またノブなどのパーツ類もエイジド・ホワイト・カラーを採用し、細かな部分にもヴィンテージ要素を反映させて、全体の雰囲気に高級感を出しています。
ネックはメイプル材を使用し、以前はメイプル&パーフェローの指板ラインナップでしたが、今回はメイプル&スラブ貼りのローズウッドに変更されてよりオリジナルを意識したスペックになっています。さらに指板のエッジを丸めたロールオフ処理も採用し、ネック裏のサテン仕上げ と合わさってプレイアビリティがかなり向上しています。
ネックのシェイプも細めで握りやすい モダンCシェイプ なので、初心者でも握りやすい形状だと思います👀
色味の仕上げも、少し色焼けしたようにやや黄色がかっていて新品すぎずヴィンテージすぎない絶妙な色合いで、スペックと同じくヴィンテージとモダンな要素を合わせたような仕上がりです。
チューニングペグは、モダンなタイプから "ClassicGear" モデルへ変更され、ヴィンテージなルックスながらもギア比率が 18:1 でスムーズな動きなのでフィーリングはモダンで使いやすい印象があり、2点支持ブリッジと相まってチューニングのズレもなるべく抑えられています。
PUは前シリーズと同じもので、シングルはアルニコ5、ハムバッカーはアルニコ2 を採用したPlayerシリーズ専用のものを採用。
シングルコイルは、程よい輪郭のあるきらびやかな高音、ピッキングニュアンスを反映しやすい中域、タイトな低音が特徴です。ハムバッカーはシングルよりパワーがありつつもマグネットにアルニコ2を使っているので、ピッキングニュアンスを損なわないよう工夫されています。
以前と同じモデルですが、ボディなどの随所でアップデートされているおかげで、サウンドは以前よりもスッキリした印象で、ハーフポジションでも違和感なく使えます。
正直言うと個人的にメキシコ製はちょっと苦手だったのですが、今回のラインナップで一気に見る目が変わりました…今後展開されるモデルにも期待大ですね…✨
以前のモデルからより一層プレイヤー目線を重視して完成された "Player II" シリーズ。
これから始める方はもちろん、サブ機としてオーソドックスな一本を持ちたい方にもオススメです!