初めてJames Tylerのファクトリーを訪れた際からその魅力の虜になったカラー、Purple Shmear。
その後も数多くのギターを皆様にお届けした、最新の1本の極上中古をご紹介します。
私が初めてJames Tylerのファクトリーを訪れたのは今から20数年前、現在の工房ではなく、Van Nuysに工房を構えていた時でした。
国内でも既にトップアーティスト等から絶大なる信頼を受け、私にとっても憧れのブランドであった事から、とても緊張していたのを今でも覚えています。
その時までに写真で見ていたJim氏の陽気なイメージとは異なり、とても寡黙で、言葉少なに質問に答えて頂きながらも、時にはにかんだ様な笑顔で冗談を言って頂きました。
その際に氏のベンチに掛けられていたのが、まだカラーオーダーリストにも無いPurple Shmearでした。
この色は?と伺うと、俺のギターだよ!と。
カッコ良いだろ?ほらこのヘッド見てくれよと見せて頂くと、James Tylerロゴの、Ja”me”sのmeのみが色が違う。
な?俺のだから、meだけ色変えてるんだ!
あの時の笑顔は忘れられません。
これと同じ色は頼めますか?と伺うと、
もちろん!君が私のギターの次のギターだよ!と快くオーダーを受けて頂き、スペックシートを埋め、後日完成したギターが届いた時の感動は今も忘れる事はありません。
その後も、その想いを忘れる事が無く、このPurple Shmearの作品達は、多くの皆様のお手元にお届けする事が出来ました。
氏のギターは、メイプルネックにピエゾピックアップがマウントされるなどこだわりが詰め込まれた仕様となっていました。
個人的には、このブラックマッチングヘッドにダークなフィンガーボード、ブラックパーツのコンビネーションも、ルックスはもちろんサウンドパッケージに置いても抜群の完成度を持っていると思っています。
当時はGlossフィニッシュでしたが、現在はセミグロスとなりまた異なる独特な質感と妖艶さを持ち合わせた逸品の極上美麗中古が入荷しました。
Jim氏との思い出を体現させていただけたPurple Shmearの奇跡を、是非貴方にも手にして頂きたいと思います。
この様な作品達を産み出したJIm Tyler氏への感謝と共に、氏のご冥福を心よりお祈り致します。
素晴らしいギター達と、たくさんの思い出をありがとうございました。