今回は Ibanez の新製品『Prestige TQM2』のご紹介です。
こちらは世界でも有数のフュージョン・レガートプレーヤーの1人 "Tom Quayle(トム・クァイル)" 氏の3本目となるシグネチャーモデルです。


ボディバック材は今までと同様にアルダー材、ボディトップは 4mm厚のフレイムメイプル を採用しています。
生音で鳴らしてみるとサウンドの立ち上がりが早い印象ですが、しっかりと程よいサスティーンもあってトータルバランスのよい鳴りをしています。

またジョイント部は "Super All Access Neck Joint" を取り入れ、低音弦側のカッタウェイを浅くしてボディとネックとの設地面をなるべく多くし、演奏性にサスティーンやレゾナンスの良さを向上させています。


ネックには "S-TECH WOOD処理" が施されたメイプル材を使用。
この "S-TECH WOOD" とは『Sendai Technologies Wood』の略で、宮城県仙台で誕生した国産の特許技術で加工された熱処理木材ことを指しています。実はギター以外にも 建物のインテリアやエクステリア(外装) などにも使用されていて、薬品を一切使わずに木を長く使うことを想定した熱処理方法になります。
この加工のおかげで木材の安定性も向上し、反りや温度変化への耐久性が向上させながらムダな鳴りを省いたネックに仕上がっています✨

ネックシェイプもやや薄めの万人受けする形状で、コンパウンドラディアスと相まってどのポジションでもコードもソロプレイも弾きやすい印象です💪


そしてこの新モデル一番の特徴であるPUは、トム氏とIbanezが新たに共同開発した "TQM-S & TQM-H" を搭載。
鳴らしてみると…うーんとても気品を感じるサウンド…✨ ローゲインからハイゲインどの歪み具合でも粒立ちが良く豊潤で粘りがあり、トム氏の得意なフュージョンだけでなくどんなジャンルにも対応できる印象です。
また "Alterスイッチ" により、スタジオミュージシャンにも人気の "フロント&リアポジション" など、9種類のサウンドバリエーションで豊富な音作りが可能です。

※Alterスイッチ = SSHモデルではONにすると、ネックとセンターのシングルコイルを直列に配線し、22Fのネックポジションのハムバッカーのようなサウンドをシミュレートしています


ペグには細かくポスト位置の調整が可能な "H.A.P-M(ハイト・アジャスタブル・ポスト・マグナムロック)" を採用。ナットからポストへの角度はプレイングにかなり影響を与えるので、あえてMG-Tなどのフィンガーロックタイプではなく "H.A.P-M" を採用するなど、ここにも氏の強いこだわりが垣間見えます👀


弾きやすさもサウンドバリエーションも備え、豊富な対応力を備えた一本!
シグネイチャーモデルながら万人受けするスペックで、利便性の高いモデルです💪

2024/09/19 リボレ秋葉原店 秋庭 のスタッフレビュー

OTHER REVIEWSこのスタッフの他のレビュー

  1. 秋庭のレビュー画像
    秋庭

    秋庭

    リボレ秋葉原店

  2. 秋庭のレビュー画像
    秋庭

    秋庭

    リボレ秋葉原店

  3. 秋庭のレビュー画像
    秋庭

    秋庭

    リボレ秋葉原店

  4. 秋庭のレビュー画像
    秋庭

    秋庭

    リボレ秋葉原店

  5. 秋庭のレビュー画像
    秋庭

    秋庭

    リボレ秋葉原店