プレミアムギターズ 南浦圭佑 のレビュー
Mesa Boogie California Tweed 6V6 4:40 1X12 Comboのレビューです。

2019年に発表されたCalifornia Tweedは、その名の通り1950'sのフェンダーツイードアンプをルーツにしている事実はありますが、軽く鳴らすだけでは中々その真価を発揮する事が難しいと感じます。
本シリーズを取り扱うこと早六年。まるでマイアンプかの如くさんざん鳴らしてきたCalifornia Tweedの魅力をご紹介します。

まず、California Tweedというネーミングではありますが、その守備範囲はツイード系のみにとどまらず、シルバーフェイスのツインの様なハイヘッドルームでマイルドなコンプレッションが効いた超クリーンサウンドまでをカバーする為、ネーミングに騙されてはいけません、(誰も騙そうとはしていない)
ツイードという先入観があると、パッと繋いで出てくる綺麗なサウンドにギャップを感じてしまうと思いますが、下記の通りセッティングしていただくと狙った年代のアメリカントーンをメイクしていただけるはずです。

音作りの肝は全面パネルの「MULTI-WATT」による出力の調整となります。
パワー管の駆動方式を変更する事でアンプ全体の出力を決定するこの技術により、いかなる音量においてもチューブアンプだけが持つパワー管の歪みを生じさせることが出来ます。
入力信号全体がグッと押し上げられ、全帯域が溢れんばかりに唸り、限界を迎えた高域が歪み始め、その結果甘く図太いアメリカンドライブが得られる訳です。
ビンテージアンプが良い!と言われますが、この様にパワー管を歪ませなければ(爆音)、中々有難みのあるサウンドが得られない為、音量制限があるシチュエーションが増えた現代シーンでは再現する事が中々難しいのが現状です。

ツイードデラックスの様な飽和感全開のファットトーンを狙う場合は、MULTI-WATTは10Wで十分、そしてプリGAINをMaxにしてみて下さい。音の立ち上がりから最高潮のドライブが得られ、またサステインも長く、まるでバイオリンの様なツイードトーンが得られます。
手元のボリューム、トーンを調整する事で、無限大の表情が得られる点には、California Tweedが目指したリアル・ビンテージ・フィールを感じていただく事が出来ると思います。

反対にペダルメインの音作りをする場合は、MULTI-WATTをお好みのヘッドルーム(20W/40W)に設定いただく事で、
ワイドレンジでしなりのあるクリーンが得られ、所謂メインのクリーンとしてそのままお使いいただけるかと思います。
ポイントは、音を太くしたいからと言ってMULTI-WATTを上げるのでなく、逆に下げる事でパワー管の太さを引き出すことです。
MULTI-WATTを上げる場合は、歪ませたくないのに歪むという場合のみに留めても良いかもしれません。

これまでのMesa Boogieと言えば、プリアンプでカスケードゲインによる深いドライブサウンドでしたが、California Tweedはパワー管を歪ます事で50's~60'sのビンテージアンプの様な独特の太さを味わえるシリーズという解釈で区分するとお選びいただき易いと思います。

MULTI-WATTとプリGAINのセッティング次第で、シングルチャンネルとは思えないほど音作りを追い込めますので、
店頭にてお試しいただきたいと思います!

フェンダーを知り尽くしたランドール・スミスが原点回帰して完成させた逸品!
ペダルのみでは得られないオールドアンプさながらの咆哮を是非!
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南浦圭佑

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Mesa Boogie California Tweed 6V6 4:40 1X12 Comboのレビューです。

2019年に発表されたCalifornia Tweedは、その名の通り1950'sのフェンダーツイードアンプをルーツにしている事実はありますが、軽く鳴らすだけでは中々その真価を発揮する事が難しいと感じます。
本シリーズを取り扱うこと早六年。まるでマイアンプかの如くさんざん鳴らしてきたCalifornia Tweedの魅力をご紹介します。

まず、California Tweedというネーミングではありますが、その守備範囲はツイード系のみにとどまらず、シルバーフェイスのツインの様なハイヘッドルームでマイルドなコンプレッションが効いた超クリーンサウンドまでをカバーする為、ネーミングに騙されてはいけません、(誰も騙そうとはしていない)
ツイードという先入観があると、パッと繋いで出てくる綺麗なサウンドにギャップを感じてしまうと思いますが、下記の通りセッティングしていただくと狙った年代のアメリカントーンをメイクしていただけるはずです。

音作りの肝は全面パネルの「MULTI-WATT」による出力の調整となります。
パワー管の駆動方式を変更する事でアンプ全体の出力を決定するこの技術により、いかなる音量においてもチューブアンプだけが持つパワー管の歪みを生じさせることが出来ます。
入力信号全体がグッと押し上げられ、全帯域が溢れんばかりに唸り、限界を迎えた高域が歪み始め、その結果甘く図太いアメリカンドライブが得られる訳です。
ビンテージアンプが良い!と言われますが、この様にパワー管を歪ませなければ(爆音)、中々有難みのあるサウンドが得られない為、音量制限があるシチュエーションが増えた現代シーンでは再現する事が中々難しいのが現状です。

ツイードデラックスの様な飽和感全開のファットトーンを狙う場合は、MULTI-WATTは10Wで十分、そしてプリGAINをMaxにしてみて下さい。音の立ち上がりから最高潮のドライブが得られ、またサステインも長く、まるでバイオリンの様なツイードトーンが得られます。
手元のボリューム、トーンを調整する事で、無限大の表情が得られる点には、California Tweedが目指したリアル・ビンテージ・フィールを感じていただく事が出来ると思います。

反対にペダルメインの音作りをする場合は、MULTI-WATTをお好みのヘッドルーム(20W/40W)に設定いただく事で、
ワイドレンジでしなりのあるクリーンが得られ、所謂メインのクリーンとしてそのままお使いいただけるかと思います。
ポイントは、音を太くしたいからと言ってMULTI-WATTを上げるのでなく、逆に下げる事でパワー管の太さを引き出すことです。
MULTI-WATTを上げる場合は、歪ませたくないのに歪むという場合のみに留めても良いかもしれません。

これまでのMesa Boogieと言えば、プリアンプでカスケードゲインによる深いドライブサウンドでしたが、California Tweedはパワー管を歪ます事で50's~60'sのビンテージアンプの様な独特の太さを味わえるシリーズという解釈で区分するとお選びいただき易いと思います。

MULTI-WATTとプリGAINのセッティング次第で、シングルチャンネルとは思えないほど音作りを追い込めますので、
店頭にてお試しいただきたいと思います!

フェンダーを知り尽くしたランドール・スミスが原点回帰して完成させた逸品!
ペダルのみでは得られないオールドアンプさながらの咆哮を是非!

プレミアムギターズ 南浦圭佑 のレビュー 2025/06/18

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