プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のレビュー
プレミアムベース大阪、小村です。

いや~すっかり夏ですね。
なかなか夏らしい事をする機会にも恵まれなさそうなので(汗)夏メロを色々DIGってます。

昔流行ったヤツを改めて聴いてみたり、最近の流行モンを見つけたり。
そうやってDIGの末に見つけたヤツでプレイリスト組んで、シャッフルで流しながらビールをグイっと…これがまたサイコーなんです(笑)スカとレゲエロックは特にね(笑)

そんな流れでSublimeのベスト盤を改めて聴き直しました。
あれ?ベースめっちゃイケてね?っつって、Doin TimeとかSanteriaを久しぶりにコピーしたり。
こうやってほろ酔いで、好きな曲を好きに弾くのもたまにはいいね~っつって。

っていう風にも弾いてみたい、Ibanezによる究極のフレットレスが届きました。
名手「ゲイリー・ウィリス」のシグネイチャーモデルです。と言いますのも…実は水面下で仕込んでたんです、本人ドンズバの日本製モデル!!!

コレ、実はなかなかロングセラーモデル。
全ての始祖にあたるのが1999年にリリースされた、本機と同じくナチュラルカラーの「GWB1-NTF」と、その同スペック色違いモデル「GWB2-TKF」です。
その4~5年後には、マイナーチェンジが加えられ「GWB1005」となりました。

「1005」になってからこのモデルは更なる広がりを見せ、2016年にはそのままのスペックでコストダウンを図ったPremiumシリーズ版の「GWB205」や、モデル誕生20周年記念モデルで、それまでバルトリーニだった電装系をアギュラーに変更したPremiumシリーズ「GWB20TH」。昨年のリリース/即売も記憶に新しいPremiumシリーズ「GWB25TH」と、スポット生産や限定生産と言う形ながらも、普及価格帯モデルがいくつかリリースされてました。

そんな息の長い当シリーズ。
中でも最高峰に位置する日本製モデルは受注生産品という形が採られるが故に、ほぼ市場で見かけない激レアモデルとして知られながら、オーダー依頼も多かった隠れた人気モデル。
まぁそんな頻繁にご紹介できるモデルでないのはお察しかと思いますので、しっかり各部に迫ってみましょう。

------
ボディはSRシリーズをモチーフにしつつ、トップ/バックをフラット形状に仕上げています。
(比較できないのが惜しいですが…コレって現行の「K5」と形一緒ちゃう?)
こちらはモデル誕生から一貫してスワンプアッシュ材が使用されています。
軽量、かつバランスも良好な所は、流石はシグネイチャーモデルといった所でしょう。
また、エンドピンが2つ取り付けられているのも特徴です。(ご本人は正面から見て左側にピンを使用)

そしてこのモデルで大きな特徴となるのが、指板エンド~PUの面まで跨るフィンガーランプ。
こちらもボディと同様にスワンプアッシュ材が使用されています。
ランプ上で弾いて弦を大きく揺らすような鳴らし方も出来ますし、高さと表面のRも指板Rに合わせているので「音」として使う手法も取れなくはないです。
(ネジあるんであまり勧めませんが…)

電装系も20周年モデルを除いて一貫してバルトリーニ。
当機専用に開発されたハムバッカーPUとNTBTプリアンプが組み合わされてます。
NTBT、久々に触りましたけど…ええっすね。
XTCTのカチ上げる感じも気持ちいいですが、NTBTの引き出しの多さ+厚みも魅力的。
ハムに合わせるなら…個人的にはやっぱこっちが好きやな。
ちなみにボリュームを引っ張るとパッシブになります。

ネック周りの仕様は結構シンプル。
34インチスケール/3ピースメイプルネックにエボニー指板を組み合わせています。
ちなみに過去には指板面がコーティングされていた例もありますが、現行仕様はノンコーティングとなります。
コーティングありの、まるで管楽器みたいなバズも捨てがたいですが、ノンコーティングならではのウッディな質感もなかなか良いもんですよ。

------
あ、せやせや。
ノンコーティング指板…「ラウンド弦で大丈夫なん?指板減らん?」っていうお声もしばしば聴きますが…ぶっちゃけ全っ然大丈夫です。
流石に全く減らないとは言いませんが、著しいダメージを与える程減りませんので安心して弾いたげてください。
(フレットだって、2~3年とかいう爆速で減ったりしないでしょう?それと一緒よ。)
------

っていう小話も入れつつ、このモデルではここも触れなきゃです…ペグ。
GOTOHの(恐らく)7系が付いてるんですが…ツマミはオリジナルデザインのモノに交換されています。
これ、凄いんです…向きに左右されず、パッと触ってチューニングが出来ます。
フレットレスが故、ピッチもシビアだからこその工夫点ですね。
(変えれるんならコムベース1&2にも付けたい…星野楽器さん、コレってバラ売りしてないっすか?っつって。)
------

いやぁ、ホンマにええモデルです。
SRFとかSRDを筆頭とする「現行フレットレス群」が持つ高い完成度の「更にその先を行く」って感じですかね。
先代チーフ時代にも何度かショップオーダーにて製作→爆速で嫁ぐという事が相次ぎまして、いかにこのモデルが愛されているかと、高い完成度が由来する支持を身をもって体感しました。

こうしてフロアを引き継いだ今、Ibanezファンとしても「あのモデルはやっぱ店に必要だ!激レアで済ませるなんて勿体なさ過ぎる!」ということで5年振りにショップオーダー品を仕込んだ後に、無事完成&再会を果たしました。
しかもね、ちょっと見てコレ。基準知らんけど…2025年製の1本目、ワンチャンあり得るで。

ぶっちゃけ広めたいけど…大量に~っていうモデルじゃないのも理解はしてます。
…あるうちにお急ぎください。
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小村 拓摩

小村 拓摩

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プレミアムベース大阪、小村です。

いや~すっかり夏ですね。
なかなか夏らしい事をする機会にも恵まれなさそうなので(汗)夏メロを色々DIGってます。

昔流行ったヤツを改めて聴いてみたり、最近の流行モンを見つけたり。
そうやってDIGの末に見つけたヤツでプレイリスト組んで、シャッフルで流しながらビールをグイっと…これがまたサイコーなんです(笑)スカとレゲエロックは特にね(笑)

そんな流れでSublimeのベスト盤を改めて聴き直しました。
あれ?ベースめっちゃイケてね?っつって、Doin TimeとかSanteriaを久しぶりにコピーしたり。
こうやってほろ酔いで、好きな曲を好きに弾くのもたまにはいいね~っつって。

っていう風にも弾いてみたい、Ibanezによる究極のフレットレスが届きました。
名手「ゲイリー・ウィリス」のシグネイチャーモデルです。と言いますのも…実は水面下で仕込んでたんです、本人ドンズバの日本製モデル!!!

コレ、実はなかなかロングセラーモデル。
全ての始祖にあたるのが1999年にリリースされた、本機と同じくナチュラルカラーの「GWB1-NTF」と、その同スペック色違いモデル「GWB2-TKF」です。
その4~5年後には、マイナーチェンジが加えられ「GWB1005」となりました。

「1005」になってからこのモデルは更なる広がりを見せ、2016年にはそのままのスペックでコストダウンを図ったPremiumシリーズ版の「GWB205」や、モデル誕生20周年記念モデルで、それまでバルトリーニだった電装系をアギュラーに変更したPremiumシリーズ「GWB20TH」。昨年のリリース/即売も記憶に新しいPremiumシリーズ「GWB25TH」と、スポット生産や限定生産と言う形ながらも、普及価格帯モデルがいくつかリリースされてました。

そんな息の長い当シリーズ。
中でも最高峰に位置する日本製モデルは受注生産品という形が採られるが故に、ほぼ市場で見かけない激レアモデルとして知られながら、オーダー依頼も多かった隠れた人気モデル。
まぁそんな頻繁にご紹介できるモデルでないのはお察しかと思いますので、しっかり各部に迫ってみましょう。

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ボディはSRシリーズをモチーフにしつつ、トップ/バックをフラット形状に仕上げています。
(比較できないのが惜しいですが…コレって現行の「K5」と形一緒ちゃう?)
こちらはモデル誕生から一貫してスワンプアッシュ材が使用されています。
軽量、かつバランスも良好な所は、流石はシグネイチャーモデルといった所でしょう。
また、エンドピンが2つ取り付けられているのも特徴です。(ご本人は正面から見て左側にピンを使用)

そしてこのモデルで大きな特徴となるのが、指板エンド~PUの面まで跨るフィンガーランプ。
こちらもボディと同様にスワンプアッシュ材が使用されています。
ランプ上で弾いて弦を大きく揺らすような鳴らし方も出来ますし、高さと表面のRも指板Rに合わせているので「音」として使う手法も取れなくはないです。
(ネジあるんであまり勧めませんが…)

電装系も20周年モデルを除いて一貫してバルトリーニ。
当機専用に開発されたハムバッカーPUとNTBTプリアンプが組み合わされてます。
NTBT、久々に触りましたけど…ええっすね。
XTCTのカチ上げる感じも気持ちいいですが、NTBTの引き出しの多さ+厚みも魅力的。
ハムに合わせるなら…個人的にはやっぱこっちが好きやな。
ちなみにボリュームを引っ張るとパッシブになります。

ネック周りの仕様は結構シンプル。
34インチスケール/3ピースメイプルネックにエボニー指板を組み合わせています。
ちなみに過去には指板面がコーティングされていた例もありますが、現行仕様はノンコーティングとなります。
コーティングありの、まるで管楽器みたいなバズも捨てがたいですが、ノンコーティングならではのウッディな質感もなかなか良いもんですよ。

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あ、せやせや。
ノンコーティング指板…「ラウンド弦で大丈夫なん?指板減らん?」っていうお声もしばしば聴きますが…ぶっちゃけ全っ然大丈夫です。
流石に全く減らないとは言いませんが、著しいダメージを与える程減りませんので安心して弾いたげてください。
(フレットだって、2~3年とかいう爆速で減ったりしないでしょう?それと一緒よ。)
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っていう小話も入れつつ、このモデルではここも触れなきゃです…ペグ。
GOTOHの(恐らく)7系が付いてるんですが…ツマミはオリジナルデザインのモノに交換されています。
これ、凄いんです…向きに左右されず、パッと触ってチューニングが出来ます。
フレットレスが故、ピッチもシビアだからこその工夫点ですね。
(変えれるんならコムベース1&2にも付けたい…星野楽器さん、コレってバラ売りしてないっすか?っつって。)
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いやぁ、ホンマにええモデルです。
SRFとかSRDを筆頭とする「現行フレットレス群」が持つ高い完成度の「更にその先を行く」って感じですかね。
先代チーフ時代にも何度かショップオーダーにて製作→爆速で嫁ぐという事が相次ぎまして、いかにこのモデルが愛されているかと、高い完成度が由来する支持を身をもって体感しました。

こうしてフロアを引き継いだ今、Ibanezファンとしても「あのモデルはやっぱ店に必要だ!激レアで済ませるなんて勿体なさ過ぎる!」ということで5年振りにショップオーダー品を仕込んだ後に、無事完成&再会を果たしました。
しかもね、ちょっと見てコレ。基準知らんけど…2025年製の1本目、ワンチャンあり得るで。

ぶっちゃけ広めたいけど…大量に~っていうモデルじゃないのも理解はしてます。
…あるうちにお急ぎください。

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のレビュー 2025/06/28

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