プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のレビュー
プレミアムベース大阪、小村です。

またまたハードコアをDIGっていたらとんでもない曲/バンドと出会いました。
前奏で007のテーマのサンプリングでまず初めに「ほほう」と。
そこからドラム&ベースが入ってくるんですが…

ここでまたサンプリング芸…なんと「ゴールデンアイ」からサイレンサーPP7の音!64世代歓喜!
あのゲームがなきゃ今のFPSは存在しないとも言える名作です。
いや~、連れん家でひたすら遊んだ記憶がマッハで頭を駆け巡りました。
(なお、この気持ちをウチのヤング達に熱弁しました。そもそも64を知らんかったっす。)

fromシカゴのビートダウンバンドです。ご興味あればお尋ねください!

さて、ちょっとノスタルジーな気持ちになったので、リバイバル系アイテムのご紹介でーす。
はいドン。Tobias!!
かのマイケル・トバイアス氏が最初に興したブランドです。

1977年の創業からギブソンによる買収後の1992年まで在籍。
その後、1994年にMTDを興し、今尚その手腕を奮って多くの楽器を手掛けられています。

トバイアスね、今の子はあんまり馴染みないかも知れません。
(かくいう僕も中古で数本見た事ある程度。)
が、MTDに通じる物もしっかりと感じられますし、最近の楽器にはあまりない「昔ながら感」が意外とハマるところも多そうな印象です。
ロバート・トゥルージロがSuicidal TendenciesやInfectious Groovesに居た頃に使っていた様子が動画サイト等でご覧頂けるので、良かったらDIGってみて下さい。

そんなトバイアスですが、恐らく全世界に衝撃が走ったのは今年の春ごろ。
ギブソンからのプレスリリースで「復活」が大々的にアナウンスされました。
かつてを知る人には懐かしさを与え、今の世代には新鮮さを与える…素晴らしいですね。
当時らしさも残しつつ、現代的なアップデートも施されての復活となりました。

ラインナップも当時に倣った展開が行われ、5ピーススルーネック+ラミネートウィング&ハムPU2発の「Classic」、ギブソンによる買収後に誕生した5ピースボルトオンネック+ラミネート無しボディ+ハムPU2発の「Killer B」、同じく買収後に誕生した3ピースボルトオンネック+ラミネート無しボディ+ハムPU1発の「Glowler」の3モデル。
ウチに先ず届いたのは、Glowlerの4弦です。

電装系はトバイアスといえば、ということでバルトリーニです。
こういう所はMTDにも通じる点を感じますね。
ほんでトバイアスさんは今も昔もバルトリーニは全幅の信頼を寄せている事が再認識できます。
このピックアップ、シングルコイル2発を1個のカバーに纏めました、みたいな仕組みになってるんです。
ここまで聞いただけだと何の変哲もないハムバッカーPUですが…何と前後のコイルでEQが独立してるんです。
(コントロール追記しときますね~)
ピックアップ1発なのにスタックノブが2個&PUバランサーが付いてるのはそれが由来してまして、ネック側コイル用の2バンドEQとミニスイッチを用いたミッドコンター&ブリッジ側コイル用の2バンドEQとミニスイッチを用いたミッドコンターっていう調整が出来ちゃいます。

そしてMTDと比べてホーンが長くコンパクトなボディには「パウロウニア」という材料が使われています。
何やそれっていう方のために別称を書いときますね。「桐」です。
ここ日本に於いての「木材としての実績」は言うまでもないでしょう。それが海を越えて伝わったか伝わってないかはさておき、恐ろしく軽い、と言う点はストロングポイントでしょうね。
(この子は重量2.93kg!ソリッドボディを疑う程の軽さです!)

ネックは前述の通り34インチ、メイプル&パープルハートの3ピースネック。
指板にはウェンジが組み合わされています。
ネックグリップはトバイアスということで、もちろん左右非対称グリップ。
(非対称感伝わればと思い、指添えてみました。全然形ちゃうやろ?)
フレット数も24フレット。カッタウェイ広いんでハイポジの操作性はスッゴイ良いです。

そしてここで現代的ポイント。
ブリッジにはギブソンとしても採用例のある「Babicz」が使われています。
このブリッジ、一般的な形の2点のイモネジでサドルを支える方法では無く、常にブリッジ底面にサドルを設置させる仕組みを採っているので、弦振動のロスがとにかく少ないっていうのがメリット。
弦高の上げ下げもこの銀色のパックマンみたいなヤツを押し引きする構造になっているので…余程極端に緩めない(弦高を下げない)限りはイモネジ紛失のリスクも少ないっていうスグレモノです。

ということで弾いてみましょう。
色々弄りましたが、個人的にはバランサーは両方鳴る状態にして、前側コイルのEQ全開で後ろ側はちょっと盛る程度がヤンチャな音出しやすくて好きでした。コンターは前側が手前、後側が中央が具合良さげかな~。
時代背景を想像しつつ、スラッシーなクロスオーバー系と、NYHCな感じで。
いやぁ俺のSWRに突っ込んでみたいわぁ、めっちゃあの頃サウンドなるんやろなぁ。

全国的にもかなり入荷少なめな新生トバイアス。イケベ全体で見ても激レアの部類です。
Killer BとかClassicも楽しみやなー。
中古も昔ほど出てこんくなってきてるんで、この機会に知ってる人も触ってみるのがイイと思います!
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小村 拓摩

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プレミアムベース大阪

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プレミアムベース大阪、小村です。

またまたハードコアをDIGっていたらとんでもない曲/バンドと出会いました。
前奏で007のテーマのサンプリングでまず初めに「ほほう」と。
そこからドラム&ベースが入ってくるんですが…

ここでまたサンプリング芸…なんと「ゴールデンアイ」からサイレンサーPP7の音!64世代歓喜!
あのゲームがなきゃ今のFPSは存在しないとも言える名作です。
いや~、連れん家でひたすら遊んだ記憶がマッハで頭を駆け巡りました。
(なお、この気持ちをウチのヤング達に熱弁しました。そもそも64を知らんかったっす。)

fromシカゴのビートダウンバンドです。ご興味あればお尋ねください!

さて、ちょっとノスタルジーな気持ちになったので、リバイバル系アイテムのご紹介でーす。
はいドン。Tobias!!
かのマイケル・トバイアス氏が最初に興したブランドです。

1977年の創業からギブソンによる買収後の1992年まで在籍。
その後、1994年にMTDを興し、今尚その手腕を奮って多くの楽器を手掛けられています。

トバイアスね、今の子はあんまり馴染みないかも知れません。
(かくいう僕も中古で数本見た事ある程度。)
が、MTDに通じる物もしっかりと感じられますし、最近の楽器にはあまりない「昔ながら感」が意外とハマるところも多そうな印象です。
ロバート・トゥルージロがSuicidal TendenciesやInfectious Groovesに居た頃に使っていた様子が動画サイト等でご覧頂けるので、良かったらDIGってみて下さい。

そんなトバイアスですが、恐らく全世界に衝撃が走ったのは今年の春ごろ。
ギブソンからのプレスリリースで「復活」が大々的にアナウンスされました。
かつてを知る人には懐かしさを与え、今の世代には新鮮さを与える…素晴らしいですね。
当時らしさも残しつつ、現代的なアップデートも施されての復活となりました。

ラインナップも当時に倣った展開が行われ、5ピーススルーネック+ラミネートウィング&ハムPU2発の「Classic」、ギブソンによる買収後に誕生した5ピースボルトオンネック+ラミネート無しボディ+ハムPU2発の「Killer B」、同じく買収後に誕生した3ピースボルトオンネック+ラミネート無しボディ+ハムPU1発の「Glowler」の3モデル。
ウチに先ず届いたのは、Glowlerの4弦です。

電装系はトバイアスといえば、ということでバルトリーニです。
こういう所はMTDにも通じる点を感じますね。
ほんでトバイアスさんは今も昔もバルトリーニは全幅の信頼を寄せている事が再認識できます。
このピックアップ、シングルコイル2発を1個のカバーに纏めました、みたいな仕組みになってるんです。
ここまで聞いただけだと何の変哲もないハムバッカーPUですが…何と前後のコイルでEQが独立してるんです。
(コントロール追記しときますね~)
ピックアップ1発なのにスタックノブが2個&PUバランサーが付いてるのはそれが由来してまして、ネック側コイル用の2バンドEQとミニスイッチを用いたミッドコンター&ブリッジ側コイル用の2バンドEQとミニスイッチを用いたミッドコンターっていう調整が出来ちゃいます。

そしてMTDと比べてホーンが長くコンパクトなボディには「パウロウニア」という材料が使われています。
何やそれっていう方のために別称を書いときますね。「桐」です。
ここ日本に於いての「木材としての実績」は言うまでもないでしょう。それが海を越えて伝わったか伝わってないかはさておき、恐ろしく軽い、と言う点はストロングポイントでしょうね。
(この子は重量2.93kg!ソリッドボディを疑う程の軽さです!)

ネックは前述の通り34インチ、メイプル&パープルハートの3ピースネック。
指板にはウェンジが組み合わされています。
ネックグリップはトバイアスということで、もちろん左右非対称グリップ。
(非対称感伝わればと思い、指添えてみました。全然形ちゃうやろ?)
フレット数も24フレット。カッタウェイ広いんでハイポジの操作性はスッゴイ良いです。

そしてここで現代的ポイント。
ブリッジにはギブソンとしても採用例のある「Babicz」が使われています。
このブリッジ、一般的な形の2点のイモネジでサドルを支える方法では無く、常にブリッジ底面にサドルを設置させる仕組みを採っているので、弦振動のロスがとにかく少ないっていうのがメリット。
弦高の上げ下げもこの銀色のパックマンみたいなヤツを押し引きする構造になっているので…余程極端に緩めない(弦高を下げない)限りはイモネジ紛失のリスクも少ないっていうスグレモノです。

ということで弾いてみましょう。
色々弄りましたが、個人的にはバランサーは両方鳴る状態にして、前側コイルのEQ全開で後ろ側はちょっと盛る程度がヤンチャな音出しやすくて好きでした。コンターは前側が手前、後側が中央が具合良さげかな~。
時代背景を想像しつつ、スラッシーなクロスオーバー系と、NYHCな感じで。
いやぁ俺のSWRに突っ込んでみたいわぁ、めっちゃあの頃サウンドなるんやろなぁ。

全国的にもかなり入荷少なめな新生トバイアス。イケベ全体で見ても激レアの部類です。
Killer BとかClassicも楽しみやなー。
中古も昔ほど出てこんくなってきてるんで、この機会に知ってる人も触ってみるのがイイと思います!

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のレビュー 2025/09/09

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