1960年代に登場したヤマハオリジナルモデル「SG」シリーズ。古くはGS期幾度かの大規模モデルチェンジを経て、1973年頃のSG-30/35からダブルカッタウェイシェイプに至ります。翌1974年のSG-175から現在まで続く伝統のSGシェイプが完成し、多数のバリエーションモデルを輩出してきました。
今回入荷は1998年頃出荷のSG-2000。プレイヤーズコンディションの一本です。
【ボディ】
全体重量約5.1kg。精悍なブラックカラーのSGモデルはやはり格好いいですね。ヤマハ独自の「Tクロスメイプルボディ」構造によって贅沢に削り出されたメイプル/マホガニーのボディ、一部エングレービングが施されたゴールドハードウェア、ブリッジ下のサスティンブロックなど造りからルックスまで拘り抜いた豪華なモデルです。ボディバックに木部の割れが見られましたが、当店にて補修済および塗装タッチアップ済で痕跡は目立たない程度に仕上げられています。他、細かい傷や打痕、金属パーツのくすみなど年式なりの使用感がありますが比較的キレイなコンディションと言えます。
【ネック】
ボディ同様メイプル/マホガニーのネックも前述の「Tクロスメイプル」によるスルーネック構造。SGならではの豊かなサスティン、ハイフレットまでスムーズな演奏性が魅力です。ネック裏、2フレット付近に塗装の変色が見られますがオーバースプレーなどはなくネック折れの形跡もございません。フレット/ナットにはやや消耗が見られるもののビビりや詰まりはなく演奏性は良好です。ナット幅は約43.2mm、しっかりとした幅のあるネックですが厚みは控えめで持て余すことはないでしょう。
【電装系】
コントロールは2ヴォリューム/2トーンに3wayピックアップセレクター、さらにトーンPOTにはヤマハSG伝統のバイサウンドシステムを搭載しております。ピックアップはオリジナルのSGH-1SOBを2基、1980年代頃から採用され始めたSpinex合金マグネットが搭載されたハムバッカーです。ふくよかで暖かみのあるハムバッカーサウンドを基調に、タップすることでシャープなシングルコイルトーンへの切り替えも可能。幅広いサウンドメイクも魅力の一つですね。
付属品:ハードケース
Weight:≒5.1kg
Body Material(Top/Back):Maple/Mahogany, T-Cross Maple Body
Neck Material:Maple/Mahogany, Through Neck
Fingerboard:Ebony
Nut Width:43.2mm
Fret Width:2.8mm
Neck Thickness(1F/7F/12F):20.6mm/22.9mm/25.2mm
Pickup(Neck/Bridge):YAMAHA SGH-1SOB Spinex Mugnet Humbucker(8.5kΩ/8.5kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
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