AERの代表的血統、COMPACT 60のプリアンプを取り出した2chプリアンプミキサー・AER pocket tools -dual mix-
●dual mix2 製品概要
AERのベストセラーアコースティックアンプ、COMPACT 60(通称・BINGO)のプリアンプ部をコンパクトなボディーで独立させたモデルとして3年前にリリースされたのがDUAL MIX。そのクォリティーと使い勝手のよさで、瞬く間にベストセラーとなりました。
今回新機能が追加されて復活したDUAL MIX 2も、2チャンネル仕様のプリアンプでインストゥルメント/ライン入力やマイクロフォンの信号を扱え、超小型のミキシングコンソールともいえるクォリティーを誇っています。
●dual mix2 新機能
1.ハイパスフィルター
新機能の1つ、ハイパスフィルターはプロのギタリストからのリクエストで搭載されました。彼はギターに搭載されたマグネチックピックアップとマイクで集音した2つのソースをDUAL MIXでまとめて、ステージサウンドをつくっていました。しかし、マイクによる集音は環境によってはブーミーになりがちで、ピックアップとのバランスがとりにくいことがしばしばありました。今回のハイパスフィルターの搭載により、これが解消され納得のいくギターサウンドを実現できました。
2.ダブルプリアンプ
もう1つの新機能としてラインアウトを2つ搭載しています。今まで同様にミックされた信号を1つのラインアウトから出力することができますが、もう1つのラインアウトにジャックを接続することで、2つのチャンネルが独立して出力されるダブルプリアンプモードとなります。2つの独立したプリアンプとして動作するわけです。なおこの場合、ラインアウトへエフェクトはかからなくなります(DIアウト、ヘッドフォンアウトにはかかります)。またAUXインからの信号はミックスされません。
●dual mix2 コントロール部
【channel 1/2セクション】
・gain:入力ゲインの調整
・line/micスイッチ:ライン入力/マイク入力の切り替えスイッチ
・high:±12dB 10kHz帯域イコライザー
・low:±10dB 100kHz帯域イコライザー
【efxセクション】
・level:エフェクトレベルの調整
・pan:1/2チャンネルのエフェクト量の調整
*左方向にパンニングするとチャンネル1、右方向にパンニングするとチャンネル2へエフェクト量が増加
・selectスイッチ:4種類のエフェクトの切り替えスイッチ
・1~4LEDライト:各エフェクトセレクト時に点灯
1:ロングリバーブ
2:ショートリバーブ
3:リピートディレイ
4:コーラス
【aux inセクション】
・level:AUX入力の音量の調整
・master:全体の音量を調整するマスターボリューム
【ハイパス・フィルター】
・hp filter:ハイパス・フィルターのON/OFFスイッチ
・frequency:カットオフ周波数:50Hz~300Hz(連続可変)
*ch2のみに効きます
●主な特徴
・2チャンネルのプリアンプ(マイクロフォン、インストゥルメント/ライン入力)
・マイク入力には24Vファンタム電源供給可
・アクティブ2バンドEQ(各チャンネル独立)
・4種類内蔵のマルチエフェクト搭載(リバーブ×2、エコー、コーラス)
・ステレオAUX入力
・DIアウト/ラインアウト
・ステレオヘッドフォンアウト
・フットスイッチによるミュート(TRSタイプのフットスイッチでチャンネル独立の動作)
・【新機能】 ハイパスフィルター(ch 2のみ)
・【新機能】 両チャンネルのミックスアウト/独立アウト選択可能
●主な仕様
・ラインインプット(コンボジャック/モノラル標準フォーン)
- 最大ゲイン:+34dB
- アッテネーター:-18dB
- 入力インピーダンス:2.2MΩ
- S/N比:103dB(A-weighted)
- 等価ノイズレベル:-109dB(A-weighted)
- 周波数特性:20Hz~20kHz(±1dB)
- THD+N:0.1%以下(1kHz)
・マイクインプット(コンボジャック/XLR)
- 最大ゲイン:+62dB