■概要
DDMF Plugindoctor は、オーディオ・プラグインを解析するためのソフトウェアです。スタンドアロンのアプリケーションとして動作し、それ自体がVST/AUホストとなって計測対象のプラグインを読み込みます。(AAXユーザも、同一製品のVST版がインストールされている場合はそちらをPlugindoctorで計測し、得られた知見を活かすことができます。)
音楽制作に使用するプラグイン・エフェクトは、耳と感性だけで取り扱ってももちろん構いません。しかし、実際のところプラグインがなにをしているのか、気になることもあるかと思います。 特にモデリング系のプラグインの中には、信号を通しただけで音が(良くも悪くも)歪むもの、ローエンドやハイエンドをフィルタでカットするもの、その他の変化がともなうものが少なくありません。 マスターバスに挿すと音が良くなったと思っていたら、実はデフォルトの設定では出力が2dB 上がっていただけ…ということも実際にありえます。Plugindctorの各種計測機能を使用すると、これらの特性が一目瞭然になります。
Plugindoctor は、通常の販売価格もさほど高くはありません。新しいエフェクトを購入する代わりにPlugindoctor に投資し、既に所有しているプラグインの内側をよりよく知ることで、新たな使い方を発見できるかもしれません。
本書では、そんなPlugindoctorの使い方や、筆者が所有するプラグインを実際に計測してみてわかったことの事例をご紹介します。
<目次>
●第1部 DDMF Plugindoctorとは~製品概要
・対応OS とプラグイン・フォーマット
・入手、価格、ライセンスについて
・使用手順
・計測可能な項目
●第2部 Plugindoctor 測定結果事例集
・ディストーション/ サチュレータ編
・EQ 編
・ダイナミクス・プロセッサ編
・テープ・シミュレータ編
・ディレイ編
・リバーブ編
・チャンネル・ストリップ編
・謎処理系プロセッサ編
<本について>
●B5/42ページ/全編カラー
●その他、グラフの読み解き方に関するコラム等を収録
●第2部では、35種類以上の製品を計測した結果を紹介
●本文中にも表紙同様 あけたらしろめ さん描きおろしのイラストを多数収録
制作:David Shimamoto
表紙&イラスト:あけたらしろめ