ECCOSは、ヴィンテージのオープン・リール式テープ・デッキで発生する様なフランジ効果を伴ったユニークなサウンドを持つディレイです。その音色は絶えず変化をする事でテープ・エコーの様に生き生きとした動きのあるディレイ音を出力します。
またECCOSはフレーズ・ルーパーとしても機能し、モノラルでの使用では最大120秒、ステレオで使用した場合は最大60秒間のフレーズを録音、再生し、音を重ねて行く事が出来ます。
今回V2にアップデートされた事により以下の変更や機能が追加されています。
【ECCOS V2の主なアップデート内容】
1:ExtendedモードがSound On Sound方式に変更
ループの録音時間を延ばすExtendedモードの録音方式がビンテージ・テープ・エコーのS.O.S.(Sound On Sound)タイプに変更になりました。
これは通常のループ録音方式と異なり、ループに重ね録り時に録音したフレーズが繰り返されるたびにテープ・エコーの様に音が劣化していきます。
ループ再生では音は劣化せず、新しいループを重ねる時だけ録音したフレーズが繰り返すたびに段々とフェードアウトして行く様な効果を得る事が出来ます。
2:サイレント・デリート機能を追加
V1では録音されたループを全消去する場合には一度ループを止める手順を行った上でループ消去の手順を踏む必要があった為、ループ消去の手順の際に少しループが再生されてしまうと言う現象がありました。
これに対してV2ではループを止める手順とループ消去の手順を連続して行える様になった為、ループを再生している状態からループ停止および消去をサイレントで行えます。
3:Tap長押しによる自己発振機能の音量調節機能を追加
ECCOSはディレイ・モード使用時にTAPスイッチを長押しする事で、フィードバックが全開状態となり自己発振させる事が出来ます。
V1では発振状態を持続すると音量が増大し続けましたが、V2では発振音の音量を調節する事が可能です。
4:ディレイをオフにした状態でルーパー機能の単独使用が可能
V1ではルーパー機能を使用する時には常にディレイがオンの状態でしたが、V2ではディレイ機能をオフにした状態でもルーパー機能を使用出来ます。
V1、V2に共通するECCOSの主な特徴
・ディレイ・モードでは3種類のセッティングをプリセット可能
・トゥルー・ステレオ仕様
・リバース再生、1/2スピード再生、プレイ・ワンスに対応したフレーズ・ルーパー
・ドライ・シグナルは100%アナログ
・トゥルー・バイパス、トレイル・バイパスの切替が可能
・エクスプレッション・ペダル、外部フット・スイッチ(共に別売)に対応
【 Specification 】
■Controls
TIME、BLEND、RATE、DEPTH、FEEDBACK (FDBK)、MODE SW、TAP SW
〔Secondaryコントロール〕
TIME→MANUAL (FLANGER TIME)、BLEND→VIBE (MODULATION STYLE)、RATE→TONE、DEPTH→REGEN (FLANGER REGENERATION)
■ True-Bypass Switching
■ SIZE:約W67 x H122 x D40(mm) *突起物含まず
■ Weight:約360g
■ 消費電流:約115mA
■ 9V DC Port *ACアダプターを使用する際は、出力の安定したセンター・マイナス・タイプのアダプター(別売)をご使用ください。
*本製品は電池では駆動しません