1958年のデビューから、現在でも日本のみならず世界中のギタリストから愛用され続けているES-335TD。マルチプライバインディング&スプリットダイヤモンドインレイが輝くヘッドストック、エボニー指板、ゴールドハードウェア、トレモロユニット、ステレオ&バリトーンスイッチといった基本仕様であるのは皆様もご存じでしょう。
今回入荷は1967年製、レアなスパークルバーガンディカラーに身を包んだ1本となります。
【ボディ】
全体重量は約4.5kg。ボディ材はメイプル、センターブロックのあるセミホロー構造はこのシリーズおなじみです。ボディカラーのスパークルバーガンディは、褪色も少なく赤みがしっかり残っているのがいいですね。ボディバインディングの劣化部分、ウェザーチェック、打痕、ゴールドハードウェアのメッキ剥がれやくすみ等がみられ、ヴィンテージギターらしい素晴らしい雰囲気を纏います。劣化してしまうべっ甲ピックガードは、ブラック/ホワイト5プライのものに交換済み(L字ブランク含む)です。ピックアップリング下のイレギュラーなスペーサーが当時のGibson(ギブソン)ギターらしさを覗かせます。
【ネック】
ネック材はノンボリュート/ロングテノンジョイントのマホガニー1ピース、フィンガーボード材はエボニー。ボディ同様にネック裏からヘッドストックにかけてウェザーチェックがみられます。ヘッド耳部分の継ぎ目のすき間は当店にて補修済みです。ネック裏は褪色や塗装荒れといった使用感がみられます。チューナーはゴールドのGrover102、巻き具合にそれほどバラつきはなくしっかりと機能します。フレット/ナットはいちど交換済みで、プレイアビリティは良好です。ナット幅39.8mm。幅狭ながらも比較的厚みのあるネックシェイプといえるでしょう。
【電装系】
オリジナルステレオ仕様の個体ですが、モノラル仕様変更済みで使いやすい1本となっております。モノラル変更に伴い、傷んだ配線材とアウトプットジャックは交換済みです。コントロールは【3wayピックアップセレクター/2ボリューム/2トーン/バリトーンコントロール】となります。バリトーンコントロールは6種類のプリセットトーンが選択可能です。ピックアップは当時のステッカードナンバードハムバッカーを2基搭載。パリパリになり過ぎず程よいメロウ感が魅力で、両ピックアップともにピッキングのニュアンスも出しやすく、バランスの良い使いやすいトーンに仕上がっております。
付属ケース:イエローインナーブラックハードケース(ペインティング部分あり)
Weight:≒4.5kg
Body Material(Top/Rim/Back):Laminate Maple 1 piece/Laminate Maple/Laminate Maple 1 piece
Neck Material/Scale length:Mahogany 1 piece, Non Volute/626mm(24-3/5inch)
Bridge/Tail:Gibson ABR-1, Gold & Deluxe Vibrola, Gold
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Ebony w/Multi piy binding/Pearloid Block/254.0mm(10inch)
Nut Width/Fret Size(Width):39.8mm(replaced)/2.7mm(replaced),22 Fret
Neck Thickness(1F/7F/12F):21.2mm/24.0mm/25.9mm
Pickup:Gibson PU-490 Stickered Numbered, Gold cover(7.0kΩ/7.5kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
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