マーティンのD-28。見た目は同じなのですが、これは普通のD-28ではありません。スペシャルオーダー品でカスタムショップ製のモデル。
先ずトップ材が45グレードのスプルースでして、簡単に言うとD-45と同じ木材。100万円台のギターと同じ木材という訳です。45グレードというのがどれほど特別かと言うと、まずUSAのスタンダードの18や28のグレード・41や42のグレード・そして45のグレード。大まかに言うとこんな感じです。どんな点で区分けしているのかはマーチン社では教えてくれませんでしたが、私がマーティン社に赴いた時は導管と木目、そしてしなり具合が違っていて、加工前の木を叩いた時の音も澄んだ音がしました。
とまぁ、それくらいスペシャルな木材を使用しておりまして、他の木材もカスタムショップが優先的に良質な木材を使用しているので、似て非なるモデルという感じです。以前にも近い仕様のオーダーをしましたが、チューニングの段階で「違う!」と感じるお客様もいらっしゃいました。
個人的には7~9フレット辺りの単音やアルペジオの倍音感とハーモニーが、うっとりするような音色で好きです。もちろん、コードをバーン!っと鳴らした時の、ダイナミックスがありながらまだ余裕のある感じは気持ちイイの一言です!(私はいつも選定や商品チェックする時は7~9フレット辺りを弾いて確認したりしてます。)
ちなみに、どの楽器店でもオーダーが出来るのではなく、日頃からマーチンを取り扱いをしており代理店及びマーティン社に認められた楽器店のみオーダーできるのです。
というわけで、このモデルのポテンシャルや魅力をぜひ感じて頂きたいです!