「こちらJ-45の12フレットジョイントのモデルです!」
と言って反応するのは酔狂なギター弾きでしょう(笑)と思われるかもしれませんが、
私がその酔狂なギター弾きです!
先日、池部スタッフがGibsonのモンタナ工場に出張して現地買い付けしてきたモデルですが、この手の若干の仕様違いの現地選定品は何かのモデルの試作的な物が多く、こちらも新しいKeb’ Mo’モデル関連かと思っており、入荷時はそれほど気にならなかったのです。
その「Keb’ Mo’ 3.0 12-Fret J-45」が登場した時にも、J-45の12フレットジョイントはヴィンテージ的には「無い」スペックで、でも古っぽいブルース感有るスタイルで面白いな!とも思っておりました。
が、なんだかモヤモヤとした、自分の思いと現物がガッチリとマッチしない違和感があったんです。
がしかし!
「J-45の12フレットジョイント」ではなく「ラウンドショルダーの12フレットジョイント」と思うと、これがドンズバにスッポリとハマりました!
12フレットフレットジョイントなのでカントリーブルースっぽい弾き方が似合うかなっと思っておりましたが違います。
ラウンドショルダーの12フレットジョイントなので、現在は生産していないですが稀に限定生産されていたロイ・スメックやJBモデルの流れで弾く方がシックリきます。
そう考えると近年のGibsonでこのスタイルは他に無く、俄かに自分の中では要注目の一本になってきました!
試しに定番のJ-45 Standardと弾き比べてみると、宵闇ようなアンニュイな愁いを帯びた雰囲気のニュアンスはこのスタイルならではで、中音域の柔らかさや暖かさ、そして微妙に抜けないトーンなど、他では絶対に味わえない独特な響きです。
ただ、普通に使うにはトーンのレンジ感や扱い易さを考えると、定番のJ-45 Standardの方が色々と使い勝手が良くお勧めです。
このJ-45 Standard 12Fretは何だかんだとクセは強く、万人受けするトーンやスタイルでは無いのですが、もし他にも酔狂なギター弾きの方がいらっしゃいましたら、是非お試しください。
※動画の弾き順
J-45 Standard 12Fret
J-45 Standard