JUNOと言えば、バンドで使える定番のシンセ、JUNO-DiやJUNO-DSを思い浮かべる方も多いかと思いますが、JUNO-XはJUNO-60,JUNO-106などの80年代に発売され大ヒットしたシンセを継承した全く異なるラインナップなんです。
JUNO-106の中古品があったので写真で比較するとデザインを踏襲しているのが分かりますよね。1984年に発売された6音ポリフォニックシンセ「JUNO-106」は当時は比較的安価で使い勝手が良く、DCOタイプで非常に安定性の良い面が評価されました。操作子を見ても明快でシンプル!初心者にも使い易い造りが入門機ともいわれた所以ですね。
特にテクノ、ハウス、シンセウェイブなどエレクトロニック・ミュージックに使用され楽曲と共にこの機材も世界的に名を刻みました。
ここでは歴代のJUNOシリーズの紹介は割愛しますが、「Roland JUNO-X」(2022年5月発売)にはどんな特徴があるのでしょう?
・昔のJUNOモデル(JUNO-60/JUNO-106)に加え、新規開発のネイティブ・エンジンJUNO-Xを搭載している
・さらにXV-5080/RD/Vocoderを搭載
・ベロシティが対応し、より豊かな演奏が可能
・複数のJUNOをレイヤー可能となった
・最大の特徴であるコーラス効果も進化
などなど・・・盛沢山に変化しているのですが、オリジナルに敬意を払いつつ、新しいエンジン(JUNO-X)がパワーアップしていてかなりかっこいいです。
今回は敢えてJUNO-Xのプリセットに焦点を当てて弾いてみました!
[JU001]DeepSaw Time[Supersaw前面な幻想的なパッド音色]
[JU037]X-Wave Synth 1[ボーンスリッピー的な]
何と言ってもSuper Sawオシレーターが強い!トラックの中で更に個性を発揮できるような音に仕上がっており、より肉厚なパッド音色やベース音色を楽しめる内容です!サブオシレーターもより鮮明に生きてきますね。
ポリフォニックシンセの中でも、とりわけ「ドリーミーさ」を感じる音だと思います。
Prophet系統などとも異なる、独特の煌びやかさや懐かしさと言いますか。
アフタータッチ対応でライブや楽曲制作でより直感的にフィーリングを落とし込めるのが最大の魅力かと思います!