【80年代初頭のフェンダーギターのお話】
近年のFenderを支えた『American Standard Series(アメリカンスタンダードシリーズ)』を語るうえで欠かせないのが、その前身『Standard Series(スタンダードシリーズ)』の各モデルといえるでしょう。
1980年代に入り各モデルのバリエーションが増える中、1983年頃に主要レギュラーモデル『Stratocaster/Telecaster/Jazz Bass/Precision Bass』が生産完了。後継機種として、ヴィンテージ復刻の『Vintage Series』、コンテンポラリーな上位機種『Erite Series』に対し、普及モデルのスタンダードシリーズが誕生、数年生産の後、そのコンセプトはアメリカンスタンダードシリーズに引き継がれます。
順反り方向/逆反り方向両効きのトラスロッド、エリートシリーズにも採用された新開発の『Free Flight Tremolo(フリーフライトトレモロ)』ユニット、3点止めマイクロティルトアジャストを引き継いだ4点止めニューネックアングルアジャスター等、以降の基本仕様となる新しい機能をふんだんに織り込んだモデルです。
わずか数年のみ生産されたということもあり、現在ではレア度も高めで注目のアイテムといえるでしょう。