プレミアムベース大阪、小村です。

台風後、急に秋めいてきたのでビックリしてます。
季節の変わり目は楽器も人間も敏感なタイミング…気を付けましょうね~。

さて、本日はこちら…いや~、とんでもないわ。
ヤバいでしょ?何もいう事はありません!






な~んてふざけてないでちゃんとご紹介します、アレンビックです。
1969年創業の老舗ブランド、当時から顧客に向けたフルオーダーシステムという形の生産体制を取り続けていて、スタンリー・クラークやジミー・ジョンソンといった大御所プレイヤーが手にしてきました。
ちなみに…ユーザーの中にはジョン・エントウィッスルやジェイソン・ニューステッドといった面々も。

そういったプレイヤーからも支持された理由の一つに、アレンビックの電装周りはあると思います。
所謂「EQ」という形ではなく「フィルター」という形を採っています。(これらはQスイッチによって変化の起点を変更する事も可能。)
これらの解像度をグッと押し上げる、外部電源を要する「シリーズ・サーキット」搭載モデルは、大きなホールや野外会場でも存分に力を発揮したんでしょうね。
(シリーズ・サーキットのモデルも何度か触ったことがありますが、本当にすごかったです。)

今回ご紹介するのは、代表的ユーザーとして知られるスタンリー・クラークのシグネイチャーモデル。
ブランドとして初めて、アーティスト名を冠したモデルです。
(ちなみに第二号はマーク・キングのモデル。近年はステータスの印象が強いですが、かつてはアレンビックユーザーのお一人でした。)

当モデルは氏が初めて手にしたアレンビックモデルと2番目に手にした、通称「ブラウンベース」のスペックを投影した1本。
小振りな左右対称ボディとショートスケールという所が大きな特長です。
そういった背景もあり、アレンビックを代表するモデルにして、ショートスケールベースの名機として広く知られています。

当店でも度々製作オファーをしたモデルですが、今回オーダーした1本はスタッフ間の何気ない会話やちょっとした調べ事がキッカケ。

「アレンビック、久々にオーダーしよか~。」
「そうっすね~。しかしネタが…」
「だいたいのトップ材はやったもんな~。ちょっとメーカーのSNS見てみよか。」

~眺めること1分、とあるものを発見。~

「…おい何やこれ~!とんでもないのがあるぞ!」
「ヤバいっすね!こんな雰囲気で行きましょう!」
「よし、広瀬さんに連絡や!」

そんな流れで見つけたのが…バックアイバール+レジンの鮮やかなトップ材を使用するアレンビックのギターモデル「Further」。
その風格、美しさに感動し、スリークエリート広瀬さんを通じて十数枚に及ぶ材ストックの画像を頂き、厳選した材をボディトップ/ヘッドトップに使用してオーダーしました。
そこから待つ事3年…入荷してケースを初めて開けた瞬間は今もしっかりと覚えています。
「スッゴイな~、良いの出来たな~」…語彙力も消し飛び、ただただ感動しっ放しでした。
(今でも見るたびにニヤついてしまう程です。本当に。)

サウンドの核となる部分は、マホガニーコアとパープルハートのアクセントウッド。
これもスタンリーモデルでは定番の仕様です。
そしてサーキットは…外部パワーサプライを要さないシグネイチャーサーキット…
素晴らしいサウンドはこのサーキットでも健在ですし、カジュアルに使えるのが嬉しいポイント。
やはりこのモデルなので…ついついスラップが捗る。
歯切れの良さや音の奥行き、心地よいロー感は格別です。

ちなみにボディバック/ヘッドバックはナチュラルですが、これまた極上杢のバックアイを使用しています。
隅々まで「アレンビック」たる1本が出来たな。書きながらも改めて感動してます。
最高の風格、そしてサウンドを備える極上の1本を是非。

2024/09/02 プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー

OTHER REVIEWSこのスタッフの他のレビュー

  1. 小村 拓摩のレビュー画像
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  2. 小村 拓摩のレビュー画像
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  3. 小村 拓摩のレビュー画像
    再生ボタン
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  4. 小村 拓摩のレビュー画像
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  5. 小村 拓摩のレビュー画像
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪