最近弦の消耗が早い方、いい音のコーティング弦をお探しの方へ。
当店のコーティング弦3人衆を選出し、テストさせていただきました!
・DR / DRAGON SKIN+
・D’Addario / XT
・ELIXIR / NANOWEB Coating
アンプ、エフェクター試奏の際に使用しているギター3本に張ってみました。
耐久力を主に、サウンド、弾き心地等もお伝えできればと思います。
使用頻度はそれぞれ異なるので、フェアではないかもしれませんが、参考になれば幸いです!
・DR / DRAGON SKIN+
トップバッターはDRの若武者「DRAGON SKIN+」。
しなやかで、自然な振動をし、ファットでバランスのとれたサウンドを持つDRでも定評のある、ラウンドコアに独自開発の豊かなトーンと高出力を生み出すクアンタムニッケルを巻線として使用。
芯線と巻線をコーティングすることにより、ノンコーティングに近い質感と耐久性を確保!
触り心地はほぼノンコーティングな質感。コーティング特有のウェッティーなつるつる感が嫌いな人はハマると思います。
サウンドはやはり低音域によっているのか、弦の質感の割にはギラギラせず、どっしり構えたような感じで、
クリーンサウンドが魅了的に感じました。
耐久面では、1週間前後で少々高音弦の色がくすんできたなという感じで、張ってから2週間から3週間でがっつりサビがでてきていました。
・D’Addario / XT
キングオブ弦。王者ダダリオが送り出すハイクオリティコーティング弦。。。
ダダリオ独自のコーティング技術や素材を組み合わせ開発されたノンコーティング弦のようなナチュラルなトーンと質感をもった弦。まさにDRAGON SKIN+のライバルとなる存在です。
触った感じはやはりノンコーティング。弾き心地もかなり自然です。
サウンド面はさすがダダリオといった感じで、コーティング弦ならではの圧縮された感じを全く匂わせません。倍音がかなり素晴らしい。
DRAGON SKIN+と比べるとハイ上がりな印象です。
こちらは、ロックやメタル等、歪ませた音とマッチするなーという印象でした。
寿命はおそらくDRAGON SKIN+と五分五分。同じような経過をたどりました。
しかし双方、サウンドは素晴らしく、弾き終わったあとのケアをしっかりすればかなり持ちこたえるのではないでしょうか。
・ELIXIR / NANOWEB Coating
コーティングといえば、エリクサー。驚愕の生命力で勝負!
こちらの弦はコーティング界の番長。
ほぼ説明不要かと思います。
他の2シリーズと近いスペックはOPTIWEBなので、ノンコーティングの質感がほしい方はそちらを選ぶとよろしいかと思います!なぜNANOWEBなのかは御愛嬌。
エリクサーはコーティングの厚さが3タイプから選べます。
NANOWEB中間のタイプです。DRAGON SKIN+、XTと比べると結構厚みを感じ、ノンコーティング感を改めて実感できます。
一方でつるつるとしているから悪いのか、と言われるとそうでもなく、レコーディング等、ノイズにシビアな現場ではフィンガーノイズの軽減が期待できます。
サウンド面ですが、少し膜の張ったこもった感じで、他の2シリーズに比べると劣ります。
しかし、寿命は抜群に長く、マジで錆びません。1週間程でくすみ始めた他と比べ、全くの無傷。
1ヶ月は余裕で乗り切ります。一年間生き延びた猛者もいるとか、、、。
大体のコーティング弦は、巻き弦は結構踏ん張るのですが、プレーン弦が弱い。エリクサーはANTI-RUSTという耐腐食加工が優秀で全然錆びません。
※エリクサーはサウンドが全然だめということもなく、OPTIWEBは倍音も豊かでいいとの評価もありますので、ぜひお試しください!
やはりメーカーごとに特色があって面白いですね!
寿命は圧倒的にエリクサー、サウンドはDRAGON SKIN+、XTがかなりよく、僅差でXTが好みでしたが、NANOWEBのトーンが抑えられたサウンドも同期をよく使うバンドの演奏にはあったりするのかなとも思います。
あくまで、一個人の印象ですので、たくさん試して自分の理想の音を探してみてください!
音楽ライフを楽しみましょう!!