プレミアムギターズ 綿引佑太 のスタッフレビュー
大阪プレミアムアンプにて新たなペダルブランドの取扱いがスタートしました!
その名も「Dophix」。

2015年、イタリアはフィレンツェにて創業。「1970年代の音を再発見し、現代的な解釈で「暖かい音」を目指して設計しており、パーツ単位でこだわったモデルを多数ラインナップしています。」(ブランドHPより)とある通り、どの機種も共通してギターらしいあたたかな音色のツボをついたチューニングに仕上がっていますが、決していなたくなり過ぎず非常にクリアな音像が好印象です。アメリカ生まれのペダルのキャラの濃さや迫力も捨て難いですが、この爽やかな弾き心地を嫌いな人はいないはず。J-POPをはじめ、歌の後ろで演奏する場面が多い日本のプレイヤーの良き相棒となり得るペダルたちです。

Dophixサウンドを支えるしっかりとしたアルミダイカスト筐体には、イタリアらしいダ・ヴィンチの肖像や彫刻像が。ペダルのオンオフに関わらず常に輝く底面のLEDライトも魅力的で、足元の視認性だけでなく、並べるだけでプレイヤーのアーティスト性を高める拘りのプロダクト・デザインです。


■LEONARDO(写真2枚目)
フィレンツェ縁の人物といばレオナルド・ダ・ヴィンチ。そのダ・ヴィンチがあしらわれた本機は、シンプルなコントロールながら狙った音色を即座に達成するクレバーなコンプレッサー。Dyna Comp的なパキッとした押し出しですが潰れない音の艶感が瑞々しく、アタックのコントロールにストレスがありません。かけっ放しで使いたい、音作りの下地として完璧に機能する一台です。

■UOMO VITRUVIANO(写真3枚目)
コーラス~フェイザーの間をスムースな可変作動で滑らかに行き来するモジュレーションペダル。vibe感もあるかなりモイスチャーな音色で、水中のアンビエントなエフェクト効果を発揮します。70年代の回路や、それらを使用した製品の調査に基づく開発に余念がないDophix。この音に馴染みがある人には懐かしさを、99年生まれの私にとっては発明を感じさせることでしょう。

■PERSEO(写真4枚目)
ギリシア神話の英雄ペルセウスを名に持つのは、最大20dbブーストが可能なクリーンブースター。かなりパワフルな上がり幅ですが、ボワッと膨らむことなく原音のクリアさを保ったまま音量アップするのが特徴です。余分にもたつく帯域がいい具合に整えられるトリートメント感もあります。

■NETTUNO(写真5枚目)
海の神ポセイドンらしいアグレッシブなシリコントランジスタ・ファズ。ゲイン下げ目のときはdistortion+のような粒の大きいオーバードライブライクな弾き心地で、ツマミをだんだん上げていくとBig Muffのようなぶ厚いファズディストーションの質感に変化します。ゲイン幅も広く、オーバードライブの延長としても扱いやすいファズです。

■LUSSURIA(写真6枚目)
程よくプッシュされる中域と、丁寧なエッジ処理のような耳に優しい高域のまとめ方が印象的なオーバードライブ。いわゆる馬人タイプの歪みになりますが、帯域が狭まることなくあくまでも原音のレンジ感に忠実です。音量を上げてもクリアなままニュアンスたっぷりな演奏をご堪能下さい!! LUSSURIA≒欲望。これは皆が欲しいやつですね。

■DANTE(写真7枚目)
こちらもミドルゲインまでを得意とするオーバードライブですが、LUSSURIAに比べ上下のレンジ感が広がり、よりダイナミックなサウンドが特徴です。クセもなく無難に使いやすいペダルの部類ですので、ライバル機種も多い...いまこれを読んでいる皆様も既に「このポジションの歪みはもう持っている」という方も多いかもしれませんが、DANTEの持つ富士の湧き水(?)的な音の透明度と説得力たることや。たかが水、されど水。飲んでしまえば味も一緒で価値に優劣もありませんが、その細やかな拘りをもって料理や生活に洗練さが漲るというもの。手持ちの機材に不満はないけれど満足度も足りていない貴方、DANTEの出番です。

■DAVID(写真8枚目)
ミケランジェロ作のダヴィデ像を冠した力強く美しいディストーション。ムチぃっとちょっと粘り気のある中域が演奏を滑らかにまとめ上げ、少し下目に構えられた重心がピッキングの喰い付きを加速させます。エモーショナルなプレイをガッチリ受け止める激しいハイゲインペダルにも関わらず、音の輪郭は驚くほどにクリアです。gas(ゲイン)を上げていくとRATのような潰れた質感が付与されます。個人的イチオシな1台です。

■Michelangelo overdrive plus(写真9枚目)
先のダヴィデ像を作り上げたミケランジェロの如く、ツマミの数や見た目にも万能感漂うオーバードライブです。熱を持って歪みを増幅させるアンプ感の強いモデルで、バリバリっとしたナチュラル・ドライブの音色が個性的。同ブランドにおける歪みペダルの中で最もクラシックなトーンを持っています。
一見小難しそうなコントロールですが、「音の増幅」という一貫した観点を貫けば、3つのモード選択・ブーストスイッチやプリゲインスイッチなど各ファンクションが線になって繋がりだす。まるでアンプ設計を追体験するよう非常にクリエイティブな1台ではないでしょうか。


以上、大阪に入荷した全8台のご紹介でした。
コンプ・モジュレーション・歪み、全機種を通してブランドを貫くクリアな音像がやはり魅力的なDophix。同じくイタリアを拠点とするCornerstoneも注目を集めており、made in イタリア ブランドのペダルがかなり熱い大阪プレミアムアンプです。
Dophix専用ボードで展示中です! ぜひ店頭にてお試し下さい!!
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綿引佑太

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大阪プレミアムアンプにて新たなペダルブランドの取扱いがスタートしました!
その名も「Dophix」。

2015年、イタリアはフィレンツェにて創業。「1970年代の音を再発見し、現代的な解釈で「暖かい音」を目指して設計しており、パーツ単位でこだわったモデルを多数ラインナップしています。」(ブランドHPより)とある通り、どの機種も共通してギターらしいあたたかな音色のツボをついたチューニングに仕上がっていますが、決していなたくなり過ぎず非常にクリアな音像が好印象です。アメリカ生まれのペダルのキャラの濃さや迫力も捨て難いですが、この爽やかな弾き心地を嫌いな人はいないはず。J-POPをはじめ、歌の後ろで演奏する場面が多い日本のプレイヤーの良き相棒となり得るペダルたちです。

Dophixサウンドを支えるしっかりとしたアルミダイカスト筐体には、イタリアらしいダ・ヴィンチの肖像や彫刻像が。ペダルのオンオフに関わらず常に輝く底面のLEDライトも魅力的で、足元の視認性だけでなく、並べるだけでプレイヤーのアーティスト性を高める拘りのプロダクト・デザインです。


■LEONARDO(写真2枚目)
フィレンツェ縁の人物といばレオナルド・ダ・ヴィンチ。そのダ・ヴィンチがあしらわれた本機は、シンプルなコントロールながら狙った音色を即座に達成するクレバーなコンプレッサー。Dyna Comp的なパキッとした押し出しですが潰れない音の艶感が瑞々しく、アタックのコントロールにストレスがありません。かけっ放しで使いたい、音作りの下地として完璧に機能する一台です。

■UOMO VITRUVIANO(写真3枚目)
コーラス~フェイザーの間をスムースな可変作動で滑らかに行き来するモジュレーションペダル。vibe感もあるかなりモイスチャーな音色で、水中のアンビエントなエフェクト効果を発揮します。70年代の回路や、それらを使用した製品の調査に基づく開発に余念がないDophix。この音に馴染みがある人には懐かしさを、99年生まれの私にとっては発明を感じさせることでしょう。

■PERSEO(写真4枚目)
ギリシア神話の英雄ペルセウスを名に持つのは、最大20dbブーストが可能なクリーンブースター。かなりパワフルな上がり幅ですが、ボワッと膨らむことなく原音のクリアさを保ったまま音量アップするのが特徴です。余分にもたつく帯域がいい具合に整えられるトリートメント感もあります。

■NETTUNO(写真5枚目)
海の神ポセイドンらしいアグレッシブなシリコントランジスタ・ファズ。ゲイン下げ目のときはdistortion+のような粒の大きいオーバードライブライクな弾き心地で、ツマミをだんだん上げていくとBig Muffのようなぶ厚いファズディストーションの質感に変化します。ゲイン幅も広く、オーバードライブの延長としても扱いやすいファズです。

■LUSSURIA(写真6枚目)
程よくプッシュされる中域と、丁寧なエッジ処理のような耳に優しい高域のまとめ方が印象的なオーバードライブ。いわゆる馬人タイプの歪みになりますが、帯域が狭まることなくあくまでも原音のレンジ感に忠実です。音量を上げてもクリアなままニュアンスたっぷりな演奏をご堪能下さい!! LUSSURIA≒欲望。これは皆が欲しいやつですね。

■DANTE(写真7枚目)
こちらもミドルゲインまでを得意とするオーバードライブですが、LUSSURIAに比べ上下のレンジ感が広がり、よりダイナミックなサウンドが特徴です。クセもなく無難に使いやすいペダルの部類ですので、ライバル機種も多い...いまこれを読んでいる皆様も既に「このポジションの歪みはもう持っている」という方も多いかもしれませんが、DANTEの持つ富士の湧き水(?)的な音の透明度と説得力たることや。たかが水、されど水。飲んでしまえば味も一緒で価値に優劣もありませんが、その細やかな拘りをもって料理や生活に洗練さが漲るというもの。手持ちの機材に不満はないけれど満足度も足りていない貴方、DANTEの出番です。

■DAVID(写真8枚目)
ミケランジェロ作のダヴィデ像を冠した力強く美しいディストーション。ムチぃっとちょっと粘り気のある中域が演奏を滑らかにまとめ上げ、少し下目に構えられた重心がピッキングの喰い付きを加速させます。エモーショナルなプレイをガッチリ受け止める激しいハイゲインペダルにも関わらず、音の輪郭は驚くほどにクリアです。gas(ゲイン)を上げていくとRATのような潰れた質感が付与されます。個人的イチオシな1台です。

■Michelangelo overdrive plus(写真9枚目)
先のダヴィデ像を作り上げたミケランジェロの如く、ツマミの数や見た目にも万能感漂うオーバードライブです。熱を持って歪みを増幅させるアンプ感の強いモデルで、バリバリっとしたナチュラル・ドライブの音色が個性的。同ブランドにおける歪みペダルの中で最もクラシックなトーンを持っています。
一見小難しそうなコントロールですが、「音の増幅」という一貫した観点を貫けば、3つのモード選択・ブーストスイッチやプリゲインスイッチなど各ファンクションが線になって繋がりだす。まるでアンプ設計を追体験するよう非常にクリエイティブな1台ではないでしょうか。


以上、大阪に入荷した全8台のご紹介でした。
コンプ・モジュレーション・歪み、全機種を通してブランドを貫くクリアな音像がやはり魅力的なDophix。同じくイタリアを拠点とするCornerstoneも注目を集めており、made in イタリア ブランドのペダルがかなり熱い大阪プレミアムアンプです。
Dophix専用ボードで展示中です! ぜひ店頭にてお試し下さい!!

プレミアムギターズ 綿引佑太 のスタッフレビュー 2024/11/13

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