今回は Fender Custom Shop より、『1963 Telecaster Relic w/ Closet Classic Hardware』のご紹介です。
こちらはイケベスタッフが現地USAのコロナ工場へ訪問した際にオーダーした、当店特注モデルの一本です。
パーツひとつまで細かく指定したこちらのオーダーモデルを、隅々まで見ていきたいと思います💪
まずはこのツヤのある "キャンディ・アップル・レッド" カラー…🍎✨
全体にレリック仕上げを施し、塗装のひび割れや打痕、ネックの端やエルボー部などには塗装剥げが再現されています。
レリック加工は手作業なのでどうしても個体でバラつきがあるのですが、こちらの個体は程よいレリック感が施されて全体のバランスが整ったルックスに仕上げられています✨
エルボー部も下地のゴールドがこれほどハッキリと見えているのはなかなか珍しく、ステージ上でもしっかりと映えるなんともたまらないルックスをしています…👀✨
またレリック加工ではパーツのサビまで再現されるのですが、金属パーツはサビていない方が性能的に使いやすいのでわずかな酸化処理のみ施した クローゼットクラシック仕上げ を採用しました。
サビがないおかげでルックスもキレイめに仕上がり、キャンディ・アップル・レッドのツヤ感もより美しく見えます✨
基本的なスペックは1963年モデルを基にしていて、ウッドマテリアルはボディに アルダー、ネックは メイプル&ラウンド貼りのローズウッド と、現在では一番オーソドックスなスペックを採用しています👀
そしてネック材には、近年のカスタムショップではあまり見ない "プレーンソーン(板目)メイプル" を採用しました。
最近では反りに強く剛性のある "クォーターソン(柾目)or リフトソーン(追い柾目)" がよく使われていますが、板目に取ると年輪幅の部分が増えて固い部分が少なくなるので、豊かな鳴りを意識して プレーンソーン を採用しています💪
(他ブランドでも鳴りを重視してあえて プレーンソーン を使うところがチラホラございます)
またネックフィニッシュは、わずかに塗装面を曇らせた "スライト・サテン・フィニッシュ" で仕上げています!このわずかなサテン加工にするおかげで、見た目はややグロスの艶っぽさがありながらスベリを良くして弾きやすさを向上させています💪
ネックシェイプは 握りやすさに定評のある 60 Style Oval C 、フレットもやや大きめの ミディアムジャンボ を採用しているので、モダンなフィーリングで弾きやすいスペックに仕上がっています👀
そしてPUには "64 Single-Coil Tele" を採用しています。
パワーは控えめですが、エナメルワイヤー特有の重心が低めなサウンドに、アルニコ5マグネットによるしっかりとハリのあるコンプ感のおかげで豊かなミッドレンジを備えています。
ゲイン低めでカッティングをしてもキレのある立ち上がり、ハイゲインでも音が潰れることなく唸るようなテレキャストーンを奏でられます💪
ちなみに配線はボリュームポットにハイパスコンデンサーを搭載しているので、テレキャスのポイントでもある "トゥワンギーなハイサウンド" をボリュームが小さくなっても残るようにしています。
またハイをキレイに削るようなトーンコントロールなのでトーンを絞れば骨太なサウンドを鳴らすことも可能で、実はこの一本でいろいろな音作りができる万能なサウンドに仕上がっています👀
オーソドックスをとことん突き詰め、弾きやすさと使いやすさに磨きをかけたオーダーモデル!
王道のルックスをカスタムショップ製の最高峰スペックにて仕上げた一本です💪✨