■Fulltone
OCD v2 [RUBY SPARKLE]
【IKEBE 50th Anniversary Order Color】
v2はv1時代を踏まえて、ペダルボードやスイッチングシステムに組み込む際に便利になる様にリニューアルされたモデル。
壊れにくく、踏み心地が強めの「ガッチン」スイッチの3PDT-SWがフルトーンの売りでもありました。個人的にそれはブーツ派に向けている様にも感じていましたが、お酒を良く嗜む私の素足では絶望感が強めな手強い踏み心地でもあります。
(※初期フルトーンのペダルには日本のフジソク製トゥルーバイパススイッチが使用されていました。が、音質のグレードの高さとは裏腹にこのスイッチは切り替えが非常にソフトな「手、または指で押す用」のスイッチである為、故障が多いのが難点でした。それを解消すべく開発したのが自社3PDT-SWとなります。)
このv2のSWはON/OFFにバッファー回路を組み込める様に設計、若干ソフトアクション寄りに変更されていて、バッファー無しでの強いダイナミクス=音量の上下ブレの要因が従来通りのモードと、バッファーありでの音量の上下ブレが抑えられたスムースなモードがお好みで切り替えられます。
電源はDC9V~18V間で使用可能なのはv1からと共通ですが、バッファーあり(Enhanced Bypass)モードではその電源の上下による効果の出方の滑らかさが感じられると思います。ディストーションとしてと言うよりかはペダルボードの中に置いてプリアンプの様な立ち位置で「チューブアンプの2chの代わり」として置くのに向いているペダルかなと思います。
v1には色々なバージョンがあり、さらにこのv2とありますが、違いが出やすい環境にした上で「並べてじっくりと比べない限り」は、聴いている周りは特にわからない程度のゲインとトーンの差になります。(例としては全て同じメーカーのケーブルとパッチケーブルで揃え、一定以上の品質の電源を使い、スピーカーが12インチのアンプで試すなど)
現在はフルトーン社から数量限定にてGe、v1.4の日本向け限定カラー(ブラック)が販売されていますが、このルビーレッドのv2も数量限定での日本向け限定カラーと捉えて頂いても良いかと思います。中々アダルトな発色で、目を引きつつも落ち着きのある宝石の様なカラーが特別感を醸し出します。
是非お試しください。