プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のレビュー
プレミアムベース大阪、小村です。

最近、客/共演問わず「良いライブ」を観ることがスゴイ多いです。
言葉が出るまでもなく、心臓がバクバクして物凄いスピードで全身を血が巡る…そんな良い興奮と刺激を貰い続けています。
そんな音が出せるように、そんなライブを自分も出来るように…今以上になりたいですし、こういう職業なので、皆さんも「それ」が出来るようにしたい、という思いがとても強くなりました。
柄にもなく、珍しく真面目な話しちゃってますね(笑)

さて、本日はこちらを。
アトリエZでございます。
以前はウチの名物の話をさせて頂きましたが、(https://www.ikebe-gakki.com/Form/StaffStart/Coordinate/CoordinateDetail.aspx?cid=62383493)
今回は是非とも皆さんに知って頂きたいモデルが…奇跡的に揃いましたのでこの機会に。

シンプルなM#245とM#265に見えますが…
コレはれっきとした「モデル」…その名も「M#245TA」と「M#265TA」です。
TAの名の通り、当ブランドを語る上では決して避けられない、青木智仁さんのシグネイチャーモデルです。

様々な活動を通じて「音」を届けると共に、アトリエZというブランドの誕生にも深く関わる氏。
2006年6月に惜しまれつつ逝ってしまった氏の「相棒」として生まれ、絶えず進化を続けてきた「青木モデル」の最終形態を現代に蘇らせたのがこちら。
一見すると、ナチュラルのM#に見えますが…それぞれコダワリがタップリと詰まった逸品です。
こうして両機種揃うのも大変珍しいので、今回は「ココが違うぞTA」を改めて記そうと思います。
------
①ボディ
例に漏れず2ピースのアッシュボディを採用していますが…
本モデルでは「厳選されたヘヴィウエイトアッシュ」が使用されています。
ここ最近のM#、ウチに入荷する個体では4キロ前半、重くても4.5キロくらいというものが多いですが…

TAは基本的に「5キロ代」が当たり前です。
何度か過去にも入荷したモデルですが、全部5キロ超えてました。
この重量級アッシュがもたらす引き締まった音、一切の曇り/澱みが無い力強いアタック感は「アトリエZ」を体現しているように感じます。

※ごめん、流石に普段の持ち方で2本は無理やった(笑)冒頭画像で俺おらんのはそれが理由です。もっと鍛えます(笑)

②色
何の変哲もないナチュラルカラーに見えますが…こちらはTA専用のナチュラルカラーです。
VN (TA CUSTOM)というカラー名を掲げていますが、経年変化による風合いを再現した色味になっています。

普通のナチュラルカラー(奥のヤツ)と比べると…ほら、違うでしょ?
それぞれブリッジの横を見てもらうと分かりやすいですが、通常ナチュラルの方がちょっとだけ明るい。

あ、あと以前の仕様に倣って…両方ともネックグリップは「艶有り」です。

③搭載プリアンプ
バルトリーニ、という完成されたパッケージは当機でも健在です。
が!通常のM#で搭載されているのは「XTCT」です。
TAでは「TCT」が搭載されています。

これの違いですが…ぶっちゃけ言うとトレブル&ベースの帯域は全く一緒。ブースト量も一緒です。
(ベースは+/-12dB@50Hz、トレブルは+/-13dB@6KHz)

ではどこが違うのか???
それは「ミドルカットの帯域」です。
実はノブとして表には出ていませんが…キャビティ内のトリマーポットをイジると「ミドルカット」は出来るんです。
(コレは通常のM#も一緒です。)

XTCTはカット帯域が500Hz…分かりやすく「ローミッド」を最大-16dBカット出来ます。
一方、TCTはカット帯域が300Hz…わずかに帯域がローに寄ります。カット量はXTCTと一緒。

コレがポイントでして、カチ上げたベースに対して、良い塩梅の「キレ」をもたらしている印象です。
(ちなみに…青木さんにも多大な影響を与えたマーカス・ミラーの愛機に載せられているのも「TCT」です。)

なお、M#245TAではミッドコントロールモジュール「MCT250」が搭載されてるんで、250Hzでブースト/カットが可能です。
こちらは裏パネに穴開いてるんでそこから調整可能。
(サーキットの性質でトレブル/ベース上げてないとカットしたら音消えます!注意!)

④ペグ
実はマイナーチェンジが数々行われているアトリエZの搭載ペグ。
現在はM#/Beta共にGOTOHのGB528。従来のペグから軽量化を実現した「RES-O-LITE」と呼ばれるヤツが搭載されています。

一方TAは…同じGOTOHですが、昔ながらの「FB-30」を搭載しています。(裏の土台見たら一番分かりやすい。デカい!)
加えて、4弦ペグは同ペグを用いたシャーラー製Dチューナーとなっています。

ちなみにM#265TAは5弦が故にこのデカい土台が収まらないので「GB-30」を採用しています。
同様に最低音弦はDチューナーですが、こちらは同型が他ブランドに無い為、アトリエZで特注したGB-30ベースのモノとなっています。
(またちなみにですが…GB-30は6年前まで、アトリエZの標準ペグでした。)

⑤PUフェンス
実はここも違う!

M#245TAは一般的なサイズのPUフェンスが付いてます。
コレを半分にカットしたのが、M#の通常仕様に付いてるPUフェンスです。
(こちらはZPF-4500という名前で現在も市販されてます。ワイドタイプのZPF-5500も市販されます。)

一方、M#265TAは、PUカバーと同幅になっているモノが付いてます。
(こちらもZPF-3500という名前で市販されています。ワイドタイプはZPF-5000になります。)

⑥ブリッジ(M#265TAのみ)
ブリッジとは言いますが…主に弦間ピッチの話になります。
通常のM#265は18mmピッチ、もしくは19mmピッチの2種類です。
(19mmはウチでもたまにオーダーします。その時に頼んだヤツ→https://www.ikebe-gakki.com/Form/StaffStart/Coordinate/CoordinateDetail.aspx?cid=46561944)

TAは…標準モデルよりも更にスリムな「17mmピッチ」を採用しています。
ネック自体もそれに合わせてスリムになるので、プレイアビリティはもっと軽快になりますね。
ちなみにピックアップも17mmピッチ用となってます。
(やまもとひかるさんモデルも17mmピッチですね~)

⑦各部ディテール
ヘッドトップには青木さんのサインがプリントされています。
そしてヘッド裏にはレンチホルダーが取り付けられています。…バダスの調整レンチ(1.27mm)を収めていた名残でしょうか?

あと、M#265TAはノブが全部メタルノブです。(M#245TAは現行と一緒)
------

書いた通り、とにかくたくさんのこだわりが詰まったモデルに仕上がっています。
そして、そのコダワリは全て「音」として表れていて、M#の完成されたサウンドを更に昇華させた…そういう言葉が似合い過ぎるサウンドをアウトプットしています。

あれからもう20年。
コレを今、青木さんご自身が手にしていたら…どんな音を鳴らして頂けるんでしょうねえ。
当時を知る方には懐かしんで触って頂きたいですね。

そして…僕を含め、既に彼が「伝説」となった世代には「それ」を知る良いキッカケになると思います。
「伝説」の証人がまさにこれやろうね。

こうして2本揃って即納可能は大チャンスです。
この機会に是非。
by
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小村 拓摩

小村 拓摩

プレミアムベース大阪

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プレミアムベース大阪、小村です。

最近、客/共演問わず「良いライブ」を観ることがスゴイ多いです。
言葉が出るまでもなく、心臓がバクバクして物凄いスピードで全身を血が巡る…そんな良い興奮と刺激を貰い続けています。
そんな音が出せるように、そんなライブを自分も出来るように…今以上になりたいですし、こういう職業なので、皆さんも「それ」が出来るようにしたい、という思いがとても強くなりました。
柄にもなく、珍しく真面目な話しちゃってますね(笑)

さて、本日はこちらを。
アトリエZでございます。
以前はウチの名物の話をさせて頂きましたが、(https://www.ikebe-gakki.com/Form/StaffStart/Coordinate/CoordinateDetail.aspx?cid=62383493)
今回は是非とも皆さんに知って頂きたいモデルが…奇跡的に揃いましたのでこの機会に。

シンプルなM#245とM#265に見えますが…
コレはれっきとした「モデル」…その名も「M#245TA」と「M#265TA」です。
TAの名の通り、当ブランドを語る上では決して避けられない、青木智仁さんのシグネイチャーモデルです。

様々な活動を通じて「音」を届けると共に、アトリエZというブランドの誕生にも深く関わる氏。
2006年6月に惜しまれつつ逝ってしまった氏の「相棒」として生まれ、絶えず進化を続けてきた「青木モデル」の最終形態を現代に蘇らせたのがこちら。
一見すると、ナチュラルのM#に見えますが…それぞれコダワリがタップリと詰まった逸品です。
こうして両機種揃うのも大変珍しいので、今回は「ココが違うぞTA」を改めて記そうと思います。
------
①ボディ
例に漏れず2ピースのアッシュボディを採用していますが…
本モデルでは「厳選されたヘヴィウエイトアッシュ」が使用されています。
ここ最近のM#、ウチに入荷する個体では4キロ前半、重くても4.5キロくらいというものが多いですが…

TAは基本的に「5キロ代」が当たり前です。
何度か過去にも入荷したモデルですが、全部5キロ超えてました。
この重量級アッシュがもたらす引き締まった音、一切の曇り/澱みが無い力強いアタック感は「アトリエZ」を体現しているように感じます。

※ごめん、流石に普段の持ち方で2本は無理やった(笑)冒頭画像で俺おらんのはそれが理由です。もっと鍛えます(笑)

②色
何の変哲もないナチュラルカラーに見えますが…こちらはTA専用のナチュラルカラーです。
VN (TA CUSTOM)というカラー名を掲げていますが、経年変化による風合いを再現した色味になっています。

普通のナチュラルカラー(奥のヤツ)と比べると…ほら、違うでしょ?
それぞれブリッジの横を見てもらうと分かりやすいですが、通常ナチュラルの方がちょっとだけ明るい。

あ、あと以前の仕様に倣って…両方ともネックグリップは「艶有り」です。

③搭載プリアンプ
バルトリーニ、という完成されたパッケージは当機でも健在です。
が!通常のM#で搭載されているのは「XTCT」です。
TAでは「TCT」が搭載されています。

これの違いですが…ぶっちゃけ言うとトレブル&ベースの帯域は全く一緒。ブースト量も一緒です。
(ベースは+/-12dB@50Hz、トレブルは+/-13dB@6KHz)

ではどこが違うのか???
それは「ミドルカットの帯域」です。
実はノブとして表には出ていませんが…キャビティ内のトリマーポットをイジると「ミドルカット」は出来るんです。
(コレは通常のM#も一緒です。)

XTCTはカット帯域が500Hz…分かりやすく「ローミッド」を最大-16dBカット出来ます。
一方、TCTはカット帯域が300Hz…わずかに帯域がローに寄ります。カット量はXTCTと一緒。

コレがポイントでして、カチ上げたベースに対して、良い塩梅の「キレ」をもたらしている印象です。
(ちなみに…青木さんにも多大な影響を与えたマーカス・ミラーの愛機に載せられているのも「TCT」です。)

なお、M#245TAではミッドコントロールモジュール「MCT250」が搭載されてるんで、250Hzでブースト/カットが可能です。
こちらは裏パネに穴開いてるんでそこから調整可能。
(サーキットの性質でトレブル/ベース上げてないとカットしたら音消えます!注意!)

④ペグ
実はマイナーチェンジが数々行われているアトリエZの搭載ペグ。
現在はM#/Beta共にGOTOHのGB528。従来のペグから軽量化を実現した「RES-O-LITE」と呼ばれるヤツが搭載されています。

一方TAは…同じGOTOHですが、昔ながらの「FB-30」を搭載しています。(裏の土台見たら一番分かりやすい。デカい!)
加えて、4弦ペグは同ペグを用いたシャーラー製Dチューナーとなっています。

ちなみにM#265TAは5弦が故にこのデカい土台が収まらないので「GB-30」を採用しています。
同様に最低音弦はDチューナーですが、こちらは同型が他ブランドに無い為、アトリエZで特注したGB-30ベースのモノとなっています。
(またちなみにですが…GB-30は6年前まで、アトリエZの標準ペグでした。)

⑤PUフェンス
実はここも違う!

M#245TAは一般的なサイズのPUフェンスが付いてます。
コレを半分にカットしたのが、M#の通常仕様に付いてるPUフェンスです。
(こちらはZPF-4500という名前で現在も市販されてます。ワイドタイプのZPF-5500も市販されます。)

一方、M#265TAは、PUカバーと同幅になっているモノが付いてます。
(こちらもZPF-3500という名前で市販されています。ワイドタイプはZPF-5000になります。)

⑥ブリッジ(M#265TAのみ)
ブリッジとは言いますが…主に弦間ピッチの話になります。
通常のM#265は18mmピッチ、もしくは19mmピッチの2種類です。
(19mmはウチでもたまにオーダーします。その時に頼んだヤツ→https://www.ikebe-gakki.com/Form/StaffStart/Coordinate/CoordinateDetail.aspx?cid=46561944)

TAは…標準モデルよりも更にスリムな「17mmピッチ」を採用しています。
ネック自体もそれに合わせてスリムになるので、プレイアビリティはもっと軽快になりますね。
ちなみにピックアップも17mmピッチ用となってます。
(やまもとひかるさんモデルも17mmピッチですね~)

⑦各部ディテール
ヘッドトップには青木さんのサインがプリントされています。
そしてヘッド裏にはレンチホルダーが取り付けられています。…バダスの調整レンチ(1.27mm)を収めていた名残でしょうか?

あと、M#265TAはノブが全部メタルノブです。(M#245TAは現行と一緒)
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書いた通り、とにかくたくさんのこだわりが詰まったモデルに仕上がっています。
そして、そのコダワリは全て「音」として表れていて、M#の完成されたサウンドを更に昇華させた…そういう言葉が似合い過ぎるサウンドをアウトプットしています。

あれからもう20年。
コレを今、青木さんご自身が手にしていたら…どんな音を鳴らして頂けるんでしょうねえ。
当時を知る方には懐かしんで触って頂きたいですね。

そして…僕を含め、既に彼が「伝説」となった世代には「それ」を知る良いキッカケになると思います。
「伝説」の証人がまさにこれやろうね。

こうして2本揃って即納可能は大チャンスです。
この機会に是非。

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のレビュー 2026/06/23

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