Epiphone
Emperor Thinline '76 Sunburst

現在ではGibson（ギブソン）の姉妹ブランドとしておなじみのEpiphone（エピフォン）ですが、1950年代後半のギブソンの経営母体CMI（シカゴミュージカルインストゥルメンツ）社による買収以前は、特にアーチトップの分野においてギブソンのライバルとして躍動していた歴史あるブランドであります。CMIによる買収以降は、ソリッドボディモデルの生産も始まり、世界中のギターファンに愛される魅力的なモデルが多数誕生しました。

今回入荷は1970年代マツモク工場期の生産品。古くより最高級機種として君臨してきた『Emperor（エンペラー）』のバリエーションモデルとなります。

【ボディ】
全体重量は約4.5kg。オールドエンペラーの大きなボディワイドからは若干縮小された約17インチ、モデル名にもあるように薄いボディ厚のスプルーストップ／メイプルサイドバックはアーチトップのセミホロー構造。伝統のサンバーストカラーに、マルチプライバインディングとゴールドハードウェアで豪華に装飾されます。こちらの個体はブランコテールピースからビグスビーB-7トレモロユニットに交換済みとなります。大きなウェザーチェック、打痕、ストラップピンの移動跡、ボディ下部のセルバインディングタッチアップ歴、金属パーツのくすみ等がみられ、ヴィンテージ楽器らしい雰囲気の良いコンディションとなります。ピックガードが欠品、その他ストラップピン、コントロールノブが交換済みとなります。

【ネック】
ネック材は緩衝材を挟んだメイプル材5ピースセットネック。指板はエボニー材。ネック裏に打痕数点、金属パーツのくすみがみられ、ボディ同様雰囲気の良いコンディションとなります。チューナーは巻き具合の固さにバラつきはみられるものの、しっかりと機能します。フレット／ナットは交換済みで、プレイアビリティは良好です。ナット幅43.5mm。幅広ネックゆえに比較的スリムに感じるネックシェイプといえるでしょう。

【電装系】
コントロールはオーソドックスな【3wayピックアップセレクター／2ボリューム／2トーン】。ピックアップはオリジナルハムバッカーを2基搭載。ピッキングに対するレスポンスも良く、あたたかみのあるクリアーなトーンは深胴のモデルよりレンジ感に優れ、汎用性を感じさせてくれるサウンドとなっております。

付属ケース：ギグバッグ