~ Murphy Lab ~
カスタムショップ内に誕生したMurphy Lab(マーフィー・ラボ)は、ナッシュヴィルのギブソン・カスタムショップ内に新設されたラボで、科学的検証に基づく最新の技術を駆使して、ギターのエイジング(ヴィンテージ・ギターの経時変化した外観と弾き心地を再現する処理)を専門に行います。
ギブソン・カスタムショップの立ち上げ時のメンバーであり、ヒストリック・コレクション開発のプロジェクト・リーダーとして尽力したトム・マーフィーは、その後新品のギターにヴィンテージのルックスとフィーリングをもたらすエイジングというテクニックで活躍してきました。トムのヴィンテージ・ギターへの情熱と深い知識に裏打ちされた技術によって、ギブソン・ギターの自然なラッカーのクラック、演奏による摩耗を見事に再現しています。
トム・マーフィーとギブソンは、経時変化によりウェザーチェックと呼ばれるクラックを生じさせる、1950年代、1960年代のニトロセルロースラッカーを科学的に解析し、その変化のプロセスをひも解き、あらゆるモデルのプロトタイプによるテストを重ねて、ヴィンテージ同様のナチュラル・ウェザーチェックを再現するラッカー・プロセスを開発しました。
マーフィー・ラボは、トム・マーフィーがギブソン・カスタムショップのチームを率いて、プロトタイプをもとに、あらゆるボディシェイプ、フィニッシュ、エイジング・レベルの検証を始めたことから、その構想が生まれました。その結果、これまでにないリアリティとこだわりを追求したエイジングを行うために、ギブソン・カスタムショップ内に設立されました。
トム・マーフィーの存在と、その芸術的な作品の数々は、ギブソンの歴史の中で重要な役割を果たし、今もそしてこれからもマーフィー・ラボとして永遠に引き継がれていきます。
本機は4段階で設けられたエイジングレベルで最もダメージが軽微なコンディションの「Ultra Light Aged」が施された1963 Firebird V w/Maestro Vibrolaです。特徴的な9プライのマホガニー/ウォルナットによって構成されたスルーネックにウィングのマホガニーボディ構造、リバースアングルのペグラインにバンジョーペグなど、他のGibson製品とは一線を画す唯一無二の個性が光るFirebird V。所謂ミニハムバッカーとは異なるFirebird用のアルニコ5ピックアップはBluesやRock 'n Rollに最適な情熱的な切れ味を持ち合わせています。ピックガードに刻まれたエンブレムが削れて消えてしまう程にハードに弾き込んでいただきたい逸品です。
Ultra Light Agedは長年ケースに入れて大事に保管されていたかのような、最小限のダメージに抑えられた経年変化の風合いが自然に表現され、穏やかなウェザーチェックや打ち傷等の加工が施されております。指板エッジにはロールド加工が施され、優れたグリップ感がプレイヤーの皆様にはさらに嬉しい仕上げとなっております。
原点に回帰することでさらなる進化を続けるGibson Custom Shopの最新型の入荷です。Custom Shop製ならではの素晴らしいトーン、Murphy Labが生み出す迫力満点のエイジングをぜひご堪能下さい!
Serial No. 403563
Weight≒3.90kg
専用ハードケース、認書等付属
Body: Layered Mahogany
Neck: 9-ply Mahogany/Walnut Neck-Through / Medium C Profile
Fingerboard: Indian Rosewood
Frets: 22 / Authentic Medium-Jumbo
Pickups: Firebird Alnico 5
Controls: 2 Volume,2 Tone, 3-Way PU Selector
Bridge / Tailpiece: ABR-1 / Maestro Vibrola
Tuners: Deluxe Banjo Tuners
Hard ware color: Light Aged Nickel