Lossyはデジタルオーディオの圧縮やトランスファーにおいて発生するねじれ、縮小、シュリンク、不完全なクロッキング、パケットロスといった特別な劣化をキャプチャーしたデバイスです。
例えば、56kモデムを介した音楽ストリーミング。
または、CD-RにリッピングされたMP3。
もしくは、2007年に流行ったケータイ動画。
ヘヴィに破壊され、再構築されたデジタルオーディオ特有の汚さ、厄介さ、そして美しさの全てを、リアルタイムに制御可能なペダルプラットフォームへ収めました。
親しみやすく、同時に何にも似ていない。貴方がまだ気づいていない、でも確かに貴方の中に存在する「ノスタルジア」。
ダイヤルアップ接続。ISDN。ADSL。初期のYoutubeで見たビデオ。AOLメッセンジャー。夜な夜な怪しいリンクからダウンロードしたmp3ファイル。Napster。迷路のスクリーンセーバー。ピーガガガピーヒョロロ..。
Lossyはデジタル圧縮特有のサウンド要素を、どこでも、いつでも、あらゆる側面から制御可能。インターネット黎明期特有の荒さ、ざらつき、パケットロスによるエラー、弾ける泡のようなアーティファクトとハーモニクス、Y2K空間レゾナンス。その全てが、貴方の手に。
特定のフォーマットや影響元を再現するものではありません。Lossyとは、データ圧縮から発生するあらゆる音、更にはそれを取り巻く雰囲気やアトモスフィアまでも含んだ、可能性の探求です。そこには「正しい」も「間違い」も全てがあります。
・Loss x3
質感とレスポンスが大きく異なる、3種のLoss(損失)モードを冒険しよう。低ビットレートのデジタルMP3。不正確なフェージングとタイミング。湖に沈み込むようなスパークル。羽毛のような浮遊感。移り変わるデジタルの雲海。更にもっと、もっと、もっと。
・Packets
Packetトグルで予測のできない動きを付与しよう。パケットロスを選択すれば状態の悪いコネクション状況を、パケットリピートではグリッチや通信エラーをリクリエイト。
・シェイピングと滲み
フレキシブルなフィルターセクションは、スロープを設定可能。そしてリバーブセクションは90年代のエレクトロニック・ミュージシャンが好んだ初期デジタルの荒い質感が特徴です。エフェクトのプリ/ポストから選択して配置でき、Lossyのエフェクトを緩和、強調、拡散します。
Lossyには特定の瞬間をキャプチャーし、無限に引き伸ばすシグナルフリーズ機能が搭載されています。FREEZEフットスイッチ長押しでLossyならではのアーティファクトが持続し、ドローンやシンセパッドのように鳴らしながらプレイを展開させられます。
加えて入力音を取り込みつつ常に変化する、全く新しいフリーズモードも搭載。少しずつシフトしていくバックグラウンドとして、貴方と共鳴する伴奏者として、またはどろどろでびちゃびちゃのシンセサイザーのような何かとして。現在の入力に追従しながら、アブストラクトなフレーズが次々に展開します。
Lossyのあらゆるパラメーターはフリーズトーンに対しても有効です。貴方がまだ知らない、スペクトラルな驚きを一緒に発見しましょう。
ステレオイン/ステレオアウト
2つのオンボードプリセット。MIDI使用時は122個まで拡張。
Rampingによるパラメーターの内部モジュレート
MIDI(PC、CC)
CVコントロール
エクスプレッションコントロール
エフェクトのプリ/ポスト配置が可能なリバーブ搭載。トレイル設定もOK
デジタル/アナログドライスルー(モードにより異なります)
トゥルーバイパス
9VDCセンターマイナス、400mA。電池駆動には非対応
本体サイズ: 74mm(W) x 124mm(D) x 60mm(H) *突起含む