「レクチ」「レクチファイアー」と聞けば、90年代以降のメタルシーンで育った世代には特別な感情が沸いてくると思います。
ギッシリと歪んだディストーションサウンド、ズンズン後ろから迫ってくる低音、当時の「カッコいい歪み」のど真ん中、といったサウンドでした。
今でも深い歪みと圧倒的な音圧でメタルはもちろん、フュージョンやジャズ系のアーティストにも使用される定番機種となりました。
やや詳細な話にはなりますが、レクチファイアー=Rectifierというのは日本語では「整流管」の事を指しておりまして、アンプ内では交流で入ってきた電気を直流に変換する部分を担います。現代では不安定な真空管ではなくダイオードを使用してこの機能を得るわけですが、真空管で整流することによる独特の音楽的なニュアンスが好まれ、ギターアンプでは今でもレクチファイアーを使用している物(昔ながらの製法を変えていない物)が数多くございます。
そんなわけでRectifierというと固有名詞ではなく一般名詞という事になるわけですが、メサのレクチはそのあまりにも強烈なサウンドのイメージから、ほぼ固有名詞化してしまったと言えるでしょう。
で、ここからやっとBadlander25の紹介。
そんなレクチシリーズの最新ラインとなるのがこの「バッドランダー25」。
2チャンネルありますが、基本的に全く同じチャンネルを2個搭載、という仕様になっております。よくある「クリーン・歪み」という2チャンネル構成にこだわらず、「歪み・歪み」といった構成にすることも可能です。
また、これまた評価を得ているCabClone IRを内部に搭載しており、スピーカーアウトにケーブルを未接続の状態で内部パワーロードが機能いたしますので、いわゆるサイレントレコーディング、サイレントプラクティスが実現できます。
ベッドルームからステージまで、幅広くお使い頂ける「レクチ」と言えるでしょう!