今回は Paul reed Smith のハイコストパフォーマンスシリーズ SE Series より、 "SE McCARTY 594" モデルのご紹介です。
以前ご紹介したS2アニバーサリーモデルと同様にヴィンテージギターのサウンドにインスパイアされて誕生したモデルで、こちらはダブルカッタウェイ(DC)とシングルカッタウェイ(SC)モデルをラインナップしております。
まずはボディから見ていきます。実はSCモデルのほうが少しボディに厚みがあります。
これにより生鳴りも変わってきて、SCモデルはボディのマホガニーが少し厚い分低音寄りなサウンドで、DCモデルはスッキリとした印象があります。
そして一番の特徴はモデル名にもなっている "24.594インチ(624.68mm)" スケール。
24.75インチ(628.65mm)、25.5インチ(647.7mm)スケールよりも程よいテンション感が、ヴィンテージサウンドにも一役買っております。
やはりどのシリーズでもこのテンション感はピカイチな実力を発揮しています💪
ブリッジにはオリジナルの " Two-Piece Bridge" を採用しています。ナチュラルなトーンが得られる亜鉛&ブラス製ブリッジで、ボディとの接点を多くしてギター本体をより響かせています。
ブランドオリジナル設計のパーツをこの価格帯で実現できるのは、ホントにすごいことです…✨
そしてPUには専用モデル "58/15 LT S" を搭載。
ヴィンテージPU特有のクリアでウォームなサウンドを特徴としており、Core LineやS2モデルと同様に各トーンポットを引き上げるとそれぞれのPUがコイルタップします。このコイルタップのおかげでPUは8種類の組み合わせがあり、かなり幅広い音作りが可能です。
弾いてみると、たしかにサウンドの奥底にヴィンテージの要素があるのですが、どちらかというとサウンドの扱いやすさを強く感じます。
Core LineやS2シリーズに搭載されている "58/15 LT" よりもモダンな要素を強く出してあり、弾きやすい印象でした。
ヴィンテージを深く理解しつつ、モダンな要素を取り入れて使いやすさを向上させたモデル。
さらにSEシリーズで価格を下げた、まさしく「ハイコストパフォーマンス」という名がふさわしい一本です。