店内の模様替えが進む大阪PG1Fですが、最近はいい感じのラグマットを導入。入り口入ってすぐのスペースは、(実は)海外の楽器店をちょっと意識した展示になっています。
さぁ、そんな店内の一等地には現在、赤いVOX「AC30」が2台鎮座。以前、スタッフレビューでご紹介した「AC30C2 [Classic Vintage Red]」(写真左)と、今回ご紹介する1996年製の「AC30/6TB」(写真右)です。
クリーンな「NORMAL」、AC30の代名詞である"TopBoost (トップブースト)回路"の「BRILLIANT」、トレモロがかかる「VIB-TREM」。計3チャンネルが独立したインプットを持ち、それぞれローインプット(上段)とハイインプット(下段)の選択が可能。
“6つのインプット”と“TopBoost”で、まさに文字通りの「6TB」です。
何はともあれ、前情報を入れずにジャーンと鳴らしてみると、、なんだか自分の知るAC30の音じゃない、、!?
現行モデルと比べ、飛んでいくような特徴的なハイの立ち上がりが落ち着き、サウンドの腰がずっしりしている印象でした。特にBRILLIANTチャンネルではその違いが顕著に。いい意味でVOXらしからぬ、まとまりのあるゴリッとしたドライブサウンドは垂涎の的になること間違いなし。なんだか扱いにくそうというVOXアンプの印象をひっくり返してくれるでしょう。
確かにマスターボリュームがないため、しっかりドライブさせようとすると音量面で中々難儀しますが、「デカい音じゃないと歪まない」という物理的・根本的な楽器のロマンに触れられる貴重な体験を与えてくれます。
また実用的な面でいうと、「NORMAL」チャンネルではボリュームをかなり煽っても濁ることなく綺麗なクリーン・サウンドを出力し続けてくれます。エフェクターをメインに音作りをされているプレイヤーの皆様には、実はこの点でかなりオススメでもあります。
また、個人的に最も惹かれたのは、意外にもトレモロの音色でした。「AC30/6TB」のトレモロは、コントロールパネルの表記にもある通り(「VIB-TREM」)、ピッチも揺れるビブラートっぽいトレモロで、かなり独特な雰囲気があります。本機はそもそもインプットが異なるため、ON/OFFの切り替えは難しいですが、うっすらかけっぱなしで弾くのも疑似ダブリング的な風情を感じられますよ。
以上、「AC30/6TB」のご紹介いかがでしたでしょうか?
アーカイブ記事では、現行機種の限定カラー『AC30C2 [Classic Vintage Red]』についてもレビューしております。比較も兼ねて是非そちらもチェックしてみて下さい!!